表演大会で金メダルと銅メダルをいただいて、浮かれているのは、もう終わり。
安田先生に個人指導を受けに参りました。
入賞したことは、先生にも喜んでいただけて、よかったよかった。
内心、入賞は難しかろうと思われていたみたいです。
私もそう思ってました。全然、達人の域に入っている気がしておりませんものね。
メダルはたまたまです。
今後も大会には出てみようと思いますが、表彰台の高みを目指そうとか、上位成績をキープしようという気は、さらさらありません。
表演大会のメダルなんて、太極拳の魅力の、ほんの一面でしかなく、そんなピンポイントの一点にとらわれて、深遠で広大な太極拳の世界を自ら狭めるのは本末転倒だと思うからです。
この日の個人指導で学んだことは、およそ表演とは関係のないことばかりであり、しかも、初めて聞くことが続出でした。
老架式一路は、これまで結構みっちりやってきたし、あとは日々の鍛錬で精度を高めていくばかり、というレベルまで来たであろうと己惚れていたら、いやいやいやいや、まだまだ全然学び足りていないと感じました。
大会でメダルをもらうというのは、自動車学校で仮免許証をもらった程度のことだったかもしれないです。
これからいよいよ、路上教習ってとこでしょうか?
路上教習とは、走りやすいルートで、教官に横についてもらって、現実に即した運転技術を安全に学ぶってことですよね。
まだまだ免許皆伝じゃありません。
自動車の場合、構内教習の方がカリキュラムが多くて、路上に出れば、ゴールは間近ってかんじがしますけど、武術修行の場合は、ここからが長いのだろうなあという気がします。
銅メダルをもらった二路拳は、実はまだ最後まで習っていないし、武器もざっくり套路の順番を習っただけだし、まだ習っていない武器もあるし、本格的な陳式推手とか、対練も習っておりません。
そんな段階で金メダルをいただいてしまいましたが、自分の未熟はわきまえておりますので、天狗にはならずに済みます。
まだ知らない世界が、はるか先まで広々と続いており、ようやく門が開いて、これから足を踏み入れていけると思うと、とっても嬉しい今日この頃です。
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