我が家の家訓を作ります

子育て

NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」の小橋家には、家訓がありました。

一、朝食は家族皆でとること
一、月に一度、家族皆でお出掛けすること
一、自分の服は、自分でたたむこと

というものです。

なかなかいい家訓だなと思いながらテレビを見ておりました。

シンプルで、わかりやすく、実行しやすそうです。それでいて、多少の努力も必要。

小学校お受験の面接試験で、おたくの家訓は? と尋ねられることもあるそうで、家訓のない我が家もこの際だから、家訓を作ってみようと思ったのであります。

目次

家訓の例

さて、とと姉ちゃん以外に、世の中の有名な家訓というのはどんなものがあるのでしょうか。

ちょこっと調べてみました。

徳川家の家訓(東照宮遺訓)

こちらは家族向けというより、家臣むけ。徳川家康が作ったものだそうです。

一、人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し、必ず急ぐべからず。
一、不自由を常と思えば不足なし
一、心望み起こらば、困窮したる時を思ひ出すべし
一、堪忍は無事長久の基
一、怒りは敵と思え
一、物好きは末に歎くことありと知れ
一、勝つことばかり知りて負くることを知らねば、害その身に至る
一、唯だ己を責めて人を責むるな
一、何事も及ばざるは過ぎたるに勝れり

小学生には、ちょっと難しい内容ですけど、というか、大人にもなかなか難しいかもしれませんが、さすが江戸幕府265年を支えた言葉であります。噛み締めたいですね。

三菱財閥創業者、岩崎弥太郎が作った家訓

商売人、経営者が心がけるものとなっております。

一、小事に齷齪(あくせく)するものは大事ならず、よろしく大事業経営の方針をとるべし。
一、一たび着手せし事業は必ず成功せしめざるべからず。
一、断じて投機的な事業を企つるなかれ。
一、国家的観念をもってすべての経営事業にあたるべし。
一、奉公至誠の念にすべて寸時もこれを離るべからず。
一、勤倹身を持し、慈善人にまつべし。
一、よく人材技能を鑑別し、すべからく適材適所に配すべし。
一、部下を優遇するにつとめ、事業場の利益は、なるべく多くを分与すべし。
一、創業は大胆に、守政は小心たれ。樽より掬む水にまして、洩る水に留意すべし

明治維新の激動の時代、キビシイです。迫力のある家訓です。

経営者はかくあるべし、と思います。

王貞治家の家訓

1 人に迷惑かけない
2 人のために尽くしなさい
3 時間厳守
4 朝ごはんを必ず食べる
5 負けた相手の事を考えなさい
6 外出する時は新しい下着を着用しなさい
7 みなさんのおかげですを忘れない

さすがホームラン王。ただのスポーツ選手じゃないですね。

現代の武士(もののふ)です。

しかも、わかりやすいです。

家訓の作り方

上記のものからそのままパクってしまおうか、とも考えたのですけど、それも芸がないので、我が家のオリジナルを作ってみたいと思いました。

幼稚園児が参加するものですから、あまり天下国家とか経営とか論じるのは早すぎると思いますので、日頃の生活に関するものを入れていくことにします。

日頃のことと言っても、あまり漠然とした心構えや、または細かいばかりに偏っても現実味がなかったりくたびれたりしますので、バランス良く。

割合的には、日々実践できるようなものを多くしたいですね。習慣にできるようなものが良いと思います。(習慣になってしまえば、家訓に入れることもないかもですが。)

健康のこと、家族や人付き合いなどの人間関係に関わること、そして、多少は経済観念を持てるようにお金に関することも入れていれましょう。

あまりにたくさんありすぎても覚えきれないので、シンプルに。

 

まずは、私と妻で思いつくものを、ダーッと挙げてみて、分類してみました。

子供の意見は、「3時におやつをたべる」とか「いぬのおせわをする」とか(犬は飼ってません)、希望ばっかりだしてくるので、もうすこし大きくなってから参加させたいと思います。

生活習慣・しつけに関するもの

早寝早起き
挨拶、お返事は大きな声で元気よく
いただきます。ごちそうさまということ
食事中は席を立たない
靴をそろえる
トイレの蓋はしめる
整理整頓清掃
お墓を草ボーボーにしない
約束を守る
時間を守る
ウソはつかない
悪口を言わない
本をたくさん読む
テレビはみたい番組だけ見てつけっぱなしにしない

健康・安全に関するもの

体にわるいものは食べない
毎日ウンチをする
コーヒーはブラック
エアコンと暖房に頼りすぎない
あわてないで周りをよく見て歩く
ビワと柿の木には登らない
お出かけの時はココセコム

お金・経済観念に関するもの

お金の貸し借りはしない
ほしいと思ったら1週間待つ
世の中のものはすべて自分のもの 自分のものはすべて人のものと思って大切にする
すぐに要らなくなるものは買わない
目先の儲けに飛びつかない
今があるのは先祖のおかげ 今頑張るのは子孫のため

考え方とか心構え

ひとのせいにしない ひとを責めない すべて自分の責任
人に親切にする
困っている人をたすける
気づいたらさっとする
徳を積む
テレビや新聞は、半分ウソだと思うこと
思い込まないでよく考えること
人生楽ありゃ苦もあるさ 光があって影がある どちらも大切
何があっても良かったと思うこと
たっぷりの愛情で素敵な感動を送る

 

最後のは娘のつぶやきを採用しました。なかなかいい言葉です。

たくさん案が出てくるのですけれど、思いつく限りを絞り出した中から、特に意識しておきたいこと、普遍的で不変性のあるものを残していこうと思います。

まとまったら、筆書きで清書して壁に貼って、毎日唱和ですね。

(上の写真は、左が私の書いた家訓、右2つは娘が書いた家訓です。娘のは家訓というより、自分の役割当番ですね。)

 

不変性とは書きましたが、子供の成長に合わせて、改定していくのも良いんじゃないかと思っております。

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