補助金ビジネスについて

コロナで被った損失を救済するためとか、コロナ対策に協力してもらうためとかで、いろいろな補助金がありましたが、それらを不正受給した奴らがおるということで、社会問題になっておりますね。

日頃から、たいして儲かっていなかったのに、その何倍もの補助金をもらってウハウハというのは、制度の趣旨から外れているように思いますが、不正というほどでもなく、たまたまラッキーな話で、セーフでしょう。

なんの商売もしていなかったのに、事業をやっていたことにして、損こきましたとかいって、不正申請したのは、アウトで、返還が求められました。これは犯罪ですね。

そして、巨額の不正が、病院です。何十億円という不正受給で、こりゃもう返還もできずに、つぶれるんじゃないでしょうか??

公的な病院がやってたというから、驚きです。公的な病院が不正受給して、だれが得すんねん?

補助金とか助成金いうのは、事業とか生活を補助するためのお金です。

補助金を取りに行ったれ!という精神、補助金ありきで行動を起こすという精神は、あさましいと思うのです。

私も、補助金をもらったことはあります。

失業者が事業創設のための補助金制度を利用したのは、市内で私が最初だったそうです。

独立開業しようと思っていたら、補助金制度があると知りまして、それで申請したら、交付してもらえました。

そもそもそんなお金がもらえると思っていなかったので、ラッキー!と喜んだもんです。初期投資費用の1/3くらいだったかな?

200万円の車両を購入するうちの70万円が補助、みたいなイメージです。補助金というのは、そんなものでしょう。

費用の100パーセントの補助を受けたこともあります。

古いテナントビルが、市内の重要な道沿いにありまして、その耐震診断をせよという要請が市からありまして、いやだいやだと渋っていたら、100%補助金が出すから!と強く要請されました。

300万円くらいかかりましたが、全額補助してもらえました。

交付されたお金は、私の口座に振り込まれ、そのまま一円残らず、施工業者に。

私が何か得したわけでなく、ビルの性能が上がったわけでもなく、テナントさんとの打ち合わせとかお詫びとか、めんどくさかっただけでありました。

耐震診断の結果、基準を満たしていないと、市のホームページに載せられて、いいことなかったです。

それを機に、傷んでいたところを補修しましたが(耐震補強ではない普通の補修)、その別途費用は、当たり前ですけど自腹です。

腹黒い奴なら、業者と結託して、その費用まで上乗せするのでしょうけど、業者さんも正直者で、丸々キッチリでした。

そのビルに、補助金目当てのPCR検査所を開設したい、部屋借りれるか?という打診がありましたけど、それは即座に断りました。

あんな社会の害悪みたいなビジネス、うちに来ていらんわ! 品格が落ちる! と思いまして。(たいして品格高いビルでもありませんが)

もらいたくなかった補助金もあります。介護ビジネスをしていた時、ヘルパーさんのお給料が安すぎる、お給料の足しにしなさい、という補助金があったのです。

もらうのはいいのですけど、どういう風に配分したのか、キッチリ明細にして報告しなさいというのが、大変めんどくさかったです。

報告書作成にかかわる俺の時給分にも足らへんやんけ! と思いました。

ヘルパーさんの時給に反映させましたけど、雀の涙みたいなもんだし、他の事業所も時給アップさせて、我が社が特に優遇させたイメージもないし、時限措置が終わっても、元の低い給与に戻すわけにもいかず、こんなもん、ほんまにいらんわ!と思ったものです。

補助金より、介護報酬をアップしてくれよう、と思っておりました。

なんだか、話が横に反れましたが、補助金や助成金は、正当なビジネスのお助けになるように、社会福祉に寄与するために、行政が、ひとしれず、お助けしてくれる、後ろ支えになってくれるというのが良いと思います。

文化事業の補助とかにしても、補助金だしたるから、何かやれよ! 審査したるから、アイデア持って、寄り群がって来い!というのは、あさましい連中が集まってくるだけじゃなかろうか?

補助金がもらえるとしても、私が大々的に太極拳のイベントとかを企画したりはしないと思います。真面目に学びたい人と、ちゃんとした太極拳を、じわじわと練習して、お互いに上達していくというスタイルが好きです。(うっかり大イベントとかしたら、中国共産党に目を付けられそうだし)

なんか一生懸命、手弁当で頑張っている、それが市民の役にも立っている、こういう団体には、ますます頑張ってほしい、つぶれて消えてほしくはない、その資金難を、さりげなく、行政が後ろから応援してあげますよ、というのが良いですね。

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