大東流合気柔術を体験しました

知り合いが、大東流合気柔術の先生だったのです。

もう何年も前からの知り合いです。お仕事での役職は偉い人だと知っていて、仕事での苦労話も聞いておりましたが、なんと武術家だったとは。

私もずっと、太極拳をしているとは話していなかったのです。

ちょっときっかけがあり、お互いの武術趣味を知り、太極拳の推手にも興味があるということで、お稽古にお誘いいただいたのでした。

道着を着ていった方がいいのかなーと思いましたが、昔に使っていた柔道と少林寺拳法の道着はピチピチのつんつるてんで、帯も短くなっており、ドレスコードはありますか? と聞いたところ、ドレスはいりませんということでしたので、普段の軍パンと作業用シャツを着てお伺いしました。

スピリチュアルな要素が強いので、わかりにくいかも、と事前に聞いておりました。

スピリチュアルというのは、どうやら気を心眼でみる、というようなことのようでした。

お互いの手を合わせ、力は使わないが、相手を動かしてしまうという練習を体験させてもらいました。

やってみて、これは聴勁のことだなあ、と思いました。太極拳で「聴く」と表現している感覚を、合気柔術では「観る」と表しているのだと、解釈いたしました。

太極拳では、全身くまなく纏絲で繋いで、螺旋の揺らぎを伝えるようにして勁を使いますが、合気柔術では体のパーツは独立させ、つながない、と聞きました。これは真逆だなーと不思議に感じました。(私の解釈違いかも)

推手を実演させてもらいましたら、大変興味を持ってもらえたようで、よかったです。

普段の私は、めったに「気」とかいわないのですけど、どうやら重心の移動とか勁の流れのことを、こちらでは「気」と呼んでいるようだと思って、私も合わせまして、「今、気が浮きましたので、そこに乗じて崩させていただきました」みたいな説明をしておりました。

私が難しいと感じたのは、正座してのやりとりです。

正座しているところを上から両手首を押さえられ、力を入れずに相手を崩してしまうという練習がありまして、これがお手本のようにはいきません。

道場の生徒さんに押さえられたときは、力の方向にわずかにズレがあったので、後ろに重心移動しながら、立ち上がって逃げるということはできたのですが、さすがに先生である知人は、ポイントを押さえていて、私は前にも後ろにも流せず、しょうがないので後ろに転がって逃げました。

合気は初体験なのだから、手加減してほしいですねー。

太極拳の場合、やはり股関節が命ですね。正座してしまうと、股関節の動きが封印されたようで、うまく動けませんでした。

後日、ほかの武術仲間に話したところ、正座していても、足をうまく使うんやで、みたいな話でした。研究が必要ですね!

今後、合気柔術を学ぶつもりはありませんけど、お手合わせしたり、研究してみるのは面白いなーと思った次第です。

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