新聞記事やニュースの情報は、半分ウソだと思え、というのを我が家の家訓に入れようかと思っているのです。
家訓を5つくらいの項目に絞るとおそらく除外されるのですが、家訓にはしなくとも、このことは子供にもシッカリと伝えておきたいと思っております。
うちの5才児は、すでに「テレビで言ってたよ! だからパパは間違い! ウソ!」なんて、言い出していますので、このままでは、メディアの世論操作にいいようにやられます。危険です。
新聞やテレビで報道されている事実自体は、嘘だとは言いませんが、解釈や、伝え方、選択される情報に、ものすごく偏りがあるようにおもっています。
世論誘導をしようとしているようにも思えるし、なにより、読者の興味共感を集めるというところに力が入りすぎていて、怒らせたり悲しませたりの方向に引っ張っていこうとしているように感じます。
また、メディア自体に敵味方があって、公平性にも欠けるようにおもいます。
というわけで、テレビをボーッと見て、鵜呑みにしていたら、馬鹿になります。
何がホントかわからないまま、さも自分の意見かのように、コメンテーターの意見をオウム返しするようになります。
テレビやネットニュース、新聞の情報に触れるときは、鳥の目、虫の目、魚の目が必要ですね。
(鳥の目は全体を俯瞰する視線、虫の目は、細かく深く分析する視線、魚の目は流れを見る視線です。言い換えると、マクロ、ミクロ、トレンドのことです。)
バニラ・エアの奄美空港車いす拒否事件
特に、政治に関することにはその傾向(世論誘導)が強いと思いますけど、軽いところで、今日見たネットニュースから。
iPhoneをタップすると、「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」という朝日新聞デジタルの記事が表示されました。
以前、介護職をしていたので、こういうニュースは気になります。
このタイトルだと、航空会社が弱者の身体障害者を、オラオラ、さっさと登らんかい、このノロマめーと、虐待しているところを、見ていた人がスマホカメラで撮影してツイッターで拡散して、大問題になったかのような印象を受けますが、よーく記事を読むと、そうではなかった様子。
奄美空港のバニラ・エアの搭乗口には、車いす用の昇降装置などがなかったそうです。(現在は改善済み)
同行者が車いすを担ぐのは、危険なので禁止、おんぶもダメ、と職員に制止されたそうで、ならば、と車椅子から降りて、腕力でズリズリとタラップを登っていってしまったのですね。
(それも禁止だったそうで。)
私は車いすの階段介助とか、障害者のおんぶとか、日常的にやってましたので、禁止するようなことかい、と思うんですけど、航空会社は安全第一と思ったんでしょう。
この車いすの男性は、いままで世界中、158の国々を旅した経験があったそうですが、どんなに環境や対応の悪い空港でも、搭乗拒否という扱いはなかったそうです。
それで、合理的配慮に欠ける、障害者に対する人権侵害だ、と感じられたようです。(ご本人のブログに書いてありました。)
記事の読み込みが浅いと、バニラ・エアーちゅう会社はけしからんな~と思えますけど、悪気があったわけじゃなく、設備が不足していて、事なかれ主義のビビリだっただけ、車椅子の人が豪快で、全然弱者じゃなくて、日本の航空会社が堅苦しすぎる!と、双方の意識の相違が大きすぎた、というのがホントのところじゃないでしょうか。
ニュースタイトルからは、「車椅子の人はかわいそう、航空会社はけしからん」という印象操作の意図があるんじゃなかろうかという気がします。そのほうが、多くの読者に受けるのでしょう。
ほとんどの読者は、そこから先を考えはしないと思いますので、そんな印象を持っただけで、終わりです。
これ、政治とか、差別の話にしても、おんなじじゃないかと思います。
バカな大衆にならないように、いろんな角度から物事を見て、考えて、判断したいと思います。
ちなみに、これを機に、航空会社の設備も良くなったようで、まあ良かったですけど、設備より、意識改善が重要でありましょう。
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