人工透析の通院はつらいです

介護タクシー業のお得意様といえば、人工透析を受けている人です。

週に3回の利用があるヘビーユーザーです。病院の車でも送迎されていますが、車椅子に乗ったままだと送迎車に乗れないことが多くて、介護タクシーを利用されます。重度の患者、末期の人も多いです。

週3回、1回あたり3時間から4時間、人によってはそれ以上、盆正月なく、雨の日も風の日も欠かさず透析を受けないといけません。

今日は体調が悪いから、病院通いはお休み、なんて年寄りにまつわる笑い話がありますが、透析の人は体調に関わらず、休みなしです。

腎臓が機能しておらず、透析を中止すると血液に毒がたまって死んでしまうからです。

 

透析の通院を引き受けた介護タクシーの方も大変です。こちらも盆正月もないのですが、なによりも本人が通院を拒否することがあるのです。

毎朝、今日は休みと電話があったり、迎えに行ってもベッドから出てこなかったりしますと、普通の患者でしたら、じゃあ、今日はやめときましょう、キャンセル料ください。でいいんですが、透析患者の場合、本人の意向に関係なく通院させてくれという約束が、家族やケアマネージャーとできております。

かくして、布団を剥ぎ取り、罵詈雑言を浴びながら、ベッドから引きずり出して車椅子に乗せて連れて行くということになります。これ、嫌な仕事ですねー。

拘束はよく問題になりますが、強制連行はどうなんでしょね。

 

透析は一度始まると、死ぬまでやめられません。やめると死ぬもんで、病院の先生が殺人罪になってしまうからです。若い人なら腎移植という可能性はありますが、お年寄りでは、ないです。

透析をやめる選択ができるのは、透析を最初に勧められたときだけです。(このあたり、人道上の問題とか、倫理観とか、医学の進歩とか、医療機関の利権とか、複雑に絡まっているようです。)

 

糖尿病から人工透析になる人が多いです。若い頃からの食生活の乱れ、接待漬けで暴飲暴食、運動不足の人は糖尿病になる恐れが高いです。

初期は自覚症状がなくて、健康診断で引っかかっても成人病の指導を受けず、すっかり進行してから後悔するんですが、そのときはもう手遅れです。完治はしませんので、インスリン注射などで症状を抑えるだけです。

病気が進行すると、人工透析、失明、足の切断など、恐ろしいことになっていきます。

こういう患者さんを常日頃見ていますので、節制と運動は大切だなあと思ったりします。

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