車金融 悪徳業者の手口

中古車屋さんの裏話

車金融というのは、古くからある高利貸しの形態です。昔からよく看板を見かけました。

これは、マイカーを担保に、借金するというものです。「乗ったままでOK!」なんて書いてありますね。即金が売りです。

どういう仕組みかといいますと、まずは車を査定して融資額を決めます。

次に名義変更の書類一式を業者に渡します。すると車は、業者の名前に名義変更されます。それとひきかえに、お金を貸してくれます。自分名義で残債がなく、車に資産価値があることが条件です。

総量規制(年収の1/3以上は貸せない)もありますので、いちおう審査はあるようです。

貸してくれる金額は買取センターの査定額などより、ずっと低い金額です。

たとえば100万円の相場の車を担保に、50万円を貸してくれるとしましょう。金利は、違法にならないように、利息制限法以内の15%とか18%にしてあるようです。完済したら、また名義を戻して返してくれるというものです。

悪質なのが、名義変更の手数料が高いです。7万円とかです。これは中古車屋さんで頼むより、かなり高いです。

お金を借りようという人に、そんな費用もないでしょうから、それも借金になります。

先程の例だと、普通100万円の価値のある車を担保にして貸してくれる金額が50万円で、そこに手数料の7万円を上乗せした57万円が借入金額になります。

そして、乗ったままという形態だと、業者の車を借りているということになり、借金の返済とは別にレンタル料というかリース料もかかってきます。これは金利じゃありませんので、違法ということにはならないという理屈。

そして、返済やレンタル料の支払いが滞ると、車は没収です。

没収して売却すれば貸した金額以上に売れるんですから、業者に損はないですね。手数料とレンタル料でも儲かっています。すでに名義は変わっているわけですから、売却も問題なし。

まさに、鴨が葱を背負って来るというか・・・

どうせ取られるんですから、買取店の一括査定を利用して、マイカーは高値で売って、どうしても車がいるのでしたら、古い安い不人気車種の軽自動車でも買ったほうがよいでしょう。

もし、車金融に引っかかってしまっていたら、警察か弁護士に相談です。

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