カーディーラーには新車販売部と、中古車販売部がありますが、中古車部には、小売店と業販卸売店があります。
下取りとして入ってきた車のうち、走行距離が少なく程度の良い物は、キレイにして中古車小売店に並べますが、そうでないもの、多走行車や事故修復歴車は、社外に売りさばきます。
それが業販課です。
売り先は、中古車専業者、板金修理業者、貿易業者、仲介業者(ブローカー)、オークションなどです。
業販課ではそういう、一般客ではない業界の人相手ですので、研修で学んだ「いらっしゃいませ!」なんていいません。
「まいど」「なんぼや」「まけとけ」というような取引です。
だいたい値札もついておらず、まとめてなんぼとかそんな荒くたい商売でした。
上品に育ってきた私は、最初ずいぶん戸惑ったものです。
ここでクルマを買うと、車両本体価格以外に払うのは消費税と、自動車税(検査付きの場合のみ)だけでした。(まだリサイクル預託金制度が出来る前です。)
ですので、業者みたいな顔をして入ってくれば、格安で中古車を買うことができました。
それこそ3万円とか。
まあ、今で言うアウトレットですね。訳あり、激安! みたいな。
その代わり保証は一切なし。事故車の見分けも、お客まかせです。
コメント