優秀な販売員や、サービスマンでも、独立してクルマ屋をやろうという人はそんなに多くはありませんが、業販経験者の独立は結構多いです。
なぜならば、仕入れて売るという商売の基本がわかっているからなんですね。
ディーラーの販売員の場合、売るだけが専門ですし、サービスマンは整備・修理だけが専門ですから、自分で商売となると、一から勉強になりますので、なかなか大変なのでしょう。
業販の経験があると、BtoBという取引の形態に慣れています。今までの人脈を活かして、自分の商売ができるわけです。
とはいっても、現実はなかなか厳しく、独立しても今までのルートが活かせるかどうかは信用という面で微妙なところですし、経営者となると、買って売る以外の仕事が多くなりますし、資金をうまく回せるかという難しさもあります。
いまどきブローカーは信用もありませんので、在庫を抱えるくらいの資金と店舗が必要でしょう。
そこらへんを見極めてからの独立が良いと思います。
(見極めていたつもりでも、こんなはずでは…ということが多いんですけど。)
また、業販の経験だけに頼っていると、小売ができないです。エンドユーザーへの対応と、業者同士の対応をごっちゃにすると、うまくいかないです。
やはり、最終的には、消費者のもとへ直接届けるスタイルじゃないと、たいして大きく商売はできないでしょう。
業販経験者は、このあたり新規顧客開拓が苦手という面があると思います。会社の看板の力を、自分の実力だと勘違いして、開業して現実を知るということもあります。
なんにせよ、自分の力でやっていくってのは、たいへんなことです。
謙虚になって、感謝の気持ちで人の力に頼ることも大切です。
コメント