骨が開いて体が広がる

朝の站樁功と座禅をしていて、新たな気づきがありました。

体が横に広がる!

これまでも套路や基本功をしていて、骨盤や背骨が広がる感じはしておりましたが、動作を伴わずとも、広がるなあと気づいたのであります。

馬歩で立って、両手の指先が触れ合うように腰の後ろに当てておいて、息を吸って空気を入れると、骨盤が広がるのがわかります。

触れていた指先が離れる、という程度なので、数ミリの話ですけど。

背骨の方は、肩甲骨の間あたりがメキメキと横に広がる感じがあります。

物干し竿にへばりつくように両手を伸ばして、洗濯バサミなんかを目印にしておいて、それから体に空気を送り込むと、にゅーっと指先が、さらに数センチ伸びます。

しばらく前からこの感じはあったのですけど、測定したのは初めてです。

筋トレして筋肉ムキムキになったとか、柔軟体操を頑張って、開脚180度で床に胸ピタッができるようになった、なんてのはよく聞く話ですが、息をすれば体が広がるという話はあまり聞きません。

しかし、これこそ太極拳向きの体に進化してきたってことじゃないでしょうか?

進化したというか、本来の人間の機能を取り戻してきただけなのかもしれませんけど。

どんなスポーツでも、一流選手って、明らかにそのスポーツに特化した体格をしています。ボクサーと関取は明らかに判断できますし、短距離走とマラソン選手でもずいぶん違います。

太極拳には太極拳向きの体形があるはずで、N先生や安田先生は、そんなかんじに見えますが、私もだいぶん近づいてきたんじゃないかなあと思えてきました。

そして、太極拳の体って、特化したスポーツ体型ではなくて、人間本来の自然な形に近いんではないかという気もします。野生の動物みたいな。

調教されたサラブレッドじゃなくて、そこらへんで喧嘩している猫とか、カラスとか…。

まだまだ変われそうです。

あと10倍のレベルアップというのは、体力や技術の向上だけでなく、体そのものの変化も含まれているんじゃないかという気がしてきました。

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