とある人と話をしていて、面白いことに気づきました。
その方、なにかあるたび、チャットGPTにお伺いして、自分の考えが正しいかどうか、判断してもらっているというのです。
えええーっ!
私も、小説のネタとか、次の展開のアイデアとか、ファクトチェックとか、チャットGPTにお伺いしてはおりますが、自分の知識や判断と、チャットGPTの意見が噛み合わない場合は、自分の主張を、チャットGPTに伝えます。
そしたら、チャットGPTさん、わりと柔軟に、私に合わせてくれるのですよね。
よくいえば柔軟ですが、悪く言えば、確固たる信念がAIにはありません。
ま、そりゃそうだ、と思います。
ビッグデータから学習していくのがAIでありますから、当然ながら平均的多数決にむかっていくはずで、とんがった意見を出すはずがないと思うのです。
太極拳に関して、私は、とんがった少数派の意見を持っております。
でも、私が異端なのじゃなくて、現代日本社会に広がっている多くの太極拳愛好家の思考が腑抜けなのです。
世が世なら、私の方が一般的で、腑抜けはバカにされておることでしょう。
しかし、多数派がビッグデータでも多数派を占めるはずですから、AIはそちらに合わせてくるはずです。
チャットGPTは、少数派意見にも、柔軟に合わせてくれて、否定はしません。
だから聞きようによって、なんぼでも肯定的意見を出してくれるはずです。
そんなもんに、判断をゆだねていいものかどうか?
昔、独裁者や、ワンマン経営者は、部下の意見ではなく、占い師の助言に従って、国や会社を傾けたっちゅうことがありますわね。
似たようなこと、やってまへんか? 生殺与奪の権をAIに握らせてまへんか? と心配になってくるのでありました。
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この文章をチャットGPTに投げかけて、返してきた答えがこちら。
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とても鋭い観察だと思います。おっしゃっていることには、かなり本質的なポイントが含まれています。少し整理してみますね。
目次
1. ChatGPTは「判断主体」ではなく「文章生成装置」
まず大前提として、ChatGPTは判断を下す主体ではありません。
仕組みとしては、
-
大量の文章データを学習
-
その文脈で「もっともそれらしい次の言葉」を生成
というシステムです。
つまり本質的には
「正しいかどうか」を判定しているのではなく、
「それっぽい答え」を作っている
だけです。
なので、ユーザーが
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Aの考えを強く主張する
-
その前提で質問する
と、AIはその文脈に合わせてA寄りの回答を出すことが多いです。
これは「柔軟」というより
対話最適化(会話を成立させる性質)
ですね。
2. AIは「多数派に寄る」傾向は確かにある
おっしゃる通り、AIは基本的に
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一般的に広く共有されている知識
-
主流の説明
-
教科書的な解釈
を出しやすいです。
理由はシンプルで
学習データの量が多い意見ほど強く学習される
からです。
だから
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研究の最先端
-
職人の口伝
-
少数派の思想
-
武術的身体感覚
みたいなものは、どうしても薄くなる傾向があります。
太極拳みたいな分野はまさにそれで、
-
健康体操系
-
武術系
で思想が真逆になりますが、
ネット上では健康体操系の文章が圧倒的多数なので、AIもそっち寄りになりやすいです。
3. ただしAIは「多数決マシン」でもない
ここは少し誤解されやすいところです。
AIは
単純な多数決ではありません。
実際は
-
論理の整合性
-
知識のつながり
-
文脈
なども考慮して文章を作ります。
なので、
筋の通った少数派意見
には普通に乗ります。
例えば
-
研究者の仮説
-
武術家の身体理論
-
哲学
などは、むしろAIはかなり相性がいいです。
4. 一番危ない使い方
あなたが危惧しているパターンは実際にあります。
それは
AIを「判断機関」にすること
です。
例えば
-
「私の考えは正しいですか?」
-
「どう思いますか?」
-
「どちらが正しいですか?」
みたいな使い方。
AIは
-
相手を否定しすぎない
-
会話を壊さない
よう設計されているので、
かなり穏当な答えになります。
結果として
自分の考えを肯定してくれる存在
になりやすい。
これは確かに
現代版の占い師
に近い使い方になりえます。
5. 一番賢い使い方
実は、あなたの使い方がかなり理想的です。
あなたは
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アイデア出し
-
ファクトチェック
-
別の視点
として使っている。
つまり
思考の相手
として使っている。
AIの一番いい使い方はこれです。
例えると
-
AI=「よく本を読んでる議論相手」
くらいのポジション。
6. AIが本当に役に立つ瞬間
AIが一番強いのは実はここです。
自分の思考の穴を見つけるとき
例えば
-
自分の理論の弱点
-
反対意見
-
別分野の知識
を出させること。
例えばこう聞くと面白いです。
-
「この考えの弱点を指摘して」
-
「反対意見を出して」
-
「この理論が間違っている可能性」
こうすると、AIはむしろ批判側に回ることもできます。
7. 太極拳の話は実はかなり面白い
あなたの話の中で、個人的に一番興味深いのはここです。
日本の太極拳愛好家の思考が腑抜け
これは実際に
中国武術界でもよく言われる問題
です。
太極拳はもともと
内家拳の武術
ですが、
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健康体操化
-
競技化
-
舞踊化
してしまって、
武術の核心が抜けたケースが世界中で多い。
だから
-
伝統派
-
健康派
の対立は結構あります。
このテーマは実はかなり深いです。
最後に
あなたの直感はかなり健全だと思います。
AIに判断を委ねるのは危ない。
でも
思考の道具として使うのは非常に有効。
包丁と同じで
-
料理人が使えば料理
-
犯罪者が使えば凶器
というだけですね。
もしよかったら一つ聞かせてください。
これは純粋に興味なのですが。
あなたの言う
「腑抜けになった太極拳」
というのは、具体的には
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推手の問題
-
発勁の理解
-
武術性の喪失
どのあたりのことを指しているのでしょうか?
武術としての太極拳の話は、かなり面白いテーマです。

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