我が家のお墓は、市営墓地にあります。
通路は、年に何回か、市がきれいにしてくれていますが、お墓の草ボーボーは自分で管理します。
お墓参りはまず、草刈り、草引きから。
数珠と線香とライターと般若心経の本とお花と、軍手と鎌を持っていきます。
草刈りをしていると、でっかいクモが墓石に巣を張ってるのを見つけました。
胴体が黄色と黒の縞々、阪神タイガーズカラーの足が長い奴です。チャットGTPに聞いたら、足長蜘蛛だと教えてくれました。
蜘蛛の巣には、カナブンが捕まってぶら下がっており、体の半分を白い布で包まれたようになって、もがいておりました。
おお! 那田蜘蛛山?
(つい先日、淡路島ニジゲンノモリで鬼滅の刃ナイトウォークをしてきましたもので…)
糸が巻き付いて、布地のようになってるのでしょうけど、こんなの初めて見たなあ。
そして、捕まっているカナブンに、なんともう一匹カナブンが寄り添っておりました。
こちらはクモの糸に絡めとられておらず、自由です。
グルグル巻きのカナブンに乗っかったり、下に回ったり、ほおずりしたり、助けようとしているのか、避けられぬ死を嘆いて、お別れを言っているのか…。
夫婦? 家族? 友人?
よくわかりませんが、悲しそうに見えるのです。蜘蛛の糸に、カナブンは無力です。
弱肉強食は自然の摂理ですから、人間が手を出すべきではないと思ったのですが、すごく助けてあげたくなりました。
で、巣を鎌で切って、カナブンを解放してあげようと思いました。
グルグル巻きを外そうとしましたが、これがまたとれません。蜘蛛の糸、強靭です。
アーミーナイフ(十徳ナイフ)も持っていたので、ハサミで、チョキチョキ切って、脱がせてあげました。
幸い、うまくいって、カナブンは五体満足でした。
お墓の上に乗っけてあげたら、水をガブガブ飲んで、一息ついて、翅をブブブと振るわせて、喜んでおりました。
お友達の方は、蜘蛛の巣を切った時に草むらに落っこちて、どっかいってしまったのですが、そのうち合流して喜びを分かち合うことでありましょう。
私がピンチに陥った時、カナブンの妖精が助けに来てくれるかもしれません。
地獄に落ちた時、蜘蛛の糸のお助けはないかもしれませんが…。
最近、死について、いろいろ考えてしまいます。
先日はKさんが亡くなりましたし、今の季節、戦争についても考えさせられます。
私の祖父が戦死したフィリピン戦の記録もだいぶ読みました。
鬼滅の刃でも、主要キャラの多くが犠牲になりましたね。
大事な人に死が迫っていて、苦しんでいるのに、自分は無力であることの辛さって、どんなもんでしょう。
カナブンは、私という人間が救ってくれましたけど、そんなラッキーは普通ありますまい。
自分も人も、いつ死ぬかわかりません。
平穏無事でも、いつかは必ず死にます。
そのことを忘れずに、生きていきたいと思います。