自治会教室で推手を教えていて、お互いの前腕を軽くぶつけ合って、その中で小さく化勁と発勁をして、ちょっとした引進落空を体感する練習をしました。
うまくできると、気持ちいーのです。おもしろーい!と好評です。
ガシガシとぶつけるとうまくいきません。ボヨンボヨンと、空気の張った風船のようであらねば。
風船のような状態って、体が固まっていると難しいです。体が固まっているとは、筋肉がこわばっていることですが、筋肉だけでなく、骨が自由に動かないことではないかなーと思い至りました。
肋骨とか胸骨の全部が柔らかく動く体であれば、相手の腕を、自分の腕じゃなくて胴体に当てていても、化勁と発勁はできます。胴体の骨が動かねば、できません。下手したらポッキリ逝きますね。
動物は、犬でも猫でも蛇でもカエルでも、すべての骨と関節が動くと思うのです。神様はそのようにデザインしたはず。動物はみな、全部の骨を総動員して生きていると思います。
現代の人間は、使えてない骨、関節が多いのではなかろうか。
そう考えまして、教室では、骨を全部動かすような体術をやっております。
骨の中心部、ハブとなる部分は骨盤だと思っております。ここが固いと皆固い。ここが自由に動けば、全部の骨が楽に動きだすんじゃなかろうか。
「腰が主宰する」といいますし。
それで、しゃがんだり片足立ちをしたり、とっても地味な練習に時間を割いております。
まずは人間本来の機能を使える状態にしておかねば、套路とか推手とか、サッパリですね。
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