動かない推手

殺人的猛暑でもD公園には太極拳愛好家が集まっており、練習しております。

さすがに人数は少なめですが。

N先生との推手は、どんどん動きが小さくなってきたように思えます。

暑いからあんまり動かんとこ、というわけではなくて、体の内部では、上から下から、呼吸に合わせて揺らしたり引っ掛けたりして、ものすごく激しく動いております。汗は滝のように出ます。

傍から見ていれば、なんかジッとしてるのに、突然、パーンと吹き飛ぶ、という感じでしょう。(吹き飛ぶのは私です)

おそるおそるエサをつついていた魚が、パクッといった瞬間に釣り上げられた! という気分になります。

もしくは、ジェンガ(積み上げた木の棒を崩さないように引っこ抜くゲーム)で、ギリギリのところの狙い合い、罠の掛け合いで、ガラガラっと崩れた、みたいな。

このような内部の勁の読み合いは、なかなかに面白いです。ながくやっていると、自分がハマるパターンというか、定石みたいなのがわかってきますので、ちょっとづつ変えてみるのですが、変化にはすぐに対応されて、いつまでも落ち着くところはありません。

激しく動き回る推手も面白いですが、こういう静かな、深い読み合いみたいな推手も、とっても面白いです。

コメント

  1. 60代おやじ より:

    上には上が居るものですね。N先生凄いですね。

    • パパだよ より:

      上はなんぼでもおられますねー。

      達人たちの姿が、ようやく私にも見えてきた、というかんじです。

      私なんぞ、まだまだです。