活きのいい若者に太極拳を教えて、一緒にバリバリやりたいと思い、ちょこちょこ機会があれば出向いておりますが、あいかわらず私の教室は高齢者ばかりです。
おばあさま方の健康維持、老化防止、生きがいに役立っているようで、私にとってもやり甲斐でありますが、若い人にも太極拳の素晴らしさを知ってほしいと、かねがね思っておるのです。
しかし、身近な娘と甥っ子は、まったく興味なし。
ところがフッと気づいたのです。
私の妻がおった。
妻も、私の指導する自治会教室に参加はしておりますが、いつも、朝の用事を済ませてから、基本功や歩法練習などの地味な時間が終わった頃にやってきて、推手とか武器のあたりから途中参加です。
前半の練習は、私には必要ない!推手もできるし!とでも思いあがっておるのでしょうか。
太極拳はわりと好きみたいなのですけど。
妻とはたまに、私の会社が管理しているビルの掃除に一緒に行きます。ダンススタジオが空いていたので、掃除の後に一緒に練習してみました。
歩法練習と基本功から。
そしたらやっぱり、できてない!
先日、カンフーシューズが捻じれて脱げそうになってたので、あれれ、と思ってましたが、ちゃんと立ててない。毎週真面目に参加している、おばあさま方に負けそうだ。
基本功をすっ飛ばすってのは、一番大事なところをすっ飛ばしているのかもしれないです。
妻は、骨盤や肩の角度など、だいぶん矯正が必要です。太極拳の動作で、どこかの関節が引っかかるようで痛い、なんていうのは、ちゃんとできてません。どこかの角度がおかしいです。
そういうところに目がいくようになった私は、指導者としてのレベルも、ずいぶん上がってきたなあ。
巷には、つまんないところしか指摘できないレベルの低い先生はおられますものね。
妻は太極拳歴はわりと長いんです。でもそういう先生の教室で長年習っていたので、基本ができておりません。教室で、基本をとっても大切に教えている私なのに、その妻が、基本ができてないっちゅうのは話にならぬ。
マンツーマンのレッスンで、太極拳の本当に面白いところをしっかり感じてもらって、教室でアシスタントとか代役くらいできるようになってもらおう。
まだ見ぬ活きのいい若者より、まずは身近な人から大事にしていかねばなりませんね。
ということに、気づいたステキな一日でした。
また一歩、達人に近づいた!
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