ふと、昔買った太極拳の本を読んでみようと、本棚から久しぶりに引っ張り出したのが、余鳳翔「陳式太極拳の真相解明」です。
いつ買ったんかなあ? 20年以上前かも。
当時、買ってみたものの、私が習ったのと形が違うし、套路の動作名称も違うし、説明があまりに細かすぎてよくわからんし、最後の方の学生の感想文コーナーには気功のことばっかり書いてあるし、つまんねー本を買ってしまった、と思ったものでした。
面白かったのは、最初の方に書いてあった、陳発科や洪均生のエピソードくらいでした。
ずいぶん久しぶりに読んでみると、ああ、北京の新架式やったのやな、とわかりました。
理論的な説明も、この20年の間で、というか最近の5年くらいで、理解できるようになったようです。
当時わけわからん、と思っていたのが、今読んでみたら当たり前で新鮮味もなし、ってかんじ。
動作の説明とかの詳しい解説は、やっぱり細かすぎて読む気になれず、読んでませんが、あんがい良いなと思ったのが、大量の写真です。
著者の余先生がモデルになっておられて、あんまり美しい形とはおもわないのですが、なんか、写真が生きているかんじがするのです。
撮影のためにポーズを取っているというより、テキトーにやってるから、どんどん撮ってやーみたいな感じだったのではないでしょうか?
特に、推手と用例の写真は良かったです。
よく見かける太極拳の用例写真って、だいたい間合いが不自然に遠すぎるものが多いように思うのですけど、それは近すぎると写真でわかりにくいからかな? とも思うのですけど、この本の写真では、実際に近い間合いで写っていて、私にはわかりやすかったです。
けっこうな量の写真が載っていて、途中からめんどくさくなったのか、説明なしで写真だけ。
そもそも説明は読む気になれないので、写真だけ、もっと大量に載せてくれた方が良かったですね。
もう絶版になっているようで、販売しているものはなさそうでした。
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