達人の生き方

達人は問いの中で生きている、というお話を聞いたのです。

武術に限らず、どんな分野であろうと、質問し続け、改善や向上をやめないのが達人だということです。

自分が最高峰となってしまって、もはや質問相手がいなくなっても、自分自身に問い続けることになるのでしょう。

かの空手バカ一代大山倍達総裁は、晩年になっても正拳の握り方を考えてたって話は有名です。

つまり、生きている限りゴールに達することはなく、達人になった! と満足してしまった時点で、それは達人ではないという、なんとも矛盾している話。

最高峰の技術を持っていて、他の人から見れば達人に見えても、本人が、まだまだ達していないと思っているのが達人ってことですね。

また一歩、達人に近づいた! と喜んでいるうちが花ってことで、うむ、ワシは達人になった。という日は永遠に来ないってことです。

このブログも、終了の日まで、達人に近づいた! と言い続けておることでありましょう。

私の場合、まだまだ技術もかけひきも伸びしろだらけでありまして、世界レベルまで這い上がるには今の10倍は精錬させねばなりませぬ。

富士山の登山口から上り始めて、10分の一。御殿場ルートは20.8㎞だそうなので片道10㎞ちょい。

のこり10分の9を、一歩50㎝としたら、のこり18,000歩ということになります。あんがい少ないな。

しかし達人への道にゴールはありませんので、富士山頂から御来光を拝んだあともチャレンジが続くってことですね。

それでこそ追い求め甲斐があるってもんです。

コメント