目隠し練習をしていて気づきました。
(とても感覚的な話なので、自分用のメモみたいな話です。)
太極拳の形はすべて、空間に、立方体というか直方体というか、四角の箱を作っているのだな、と思ったのです。
套路の動作は、それが、電車のパンダグラフのように菱形に縮んだり広がったり、開いたり合わさったり、方向が変わったり、変化しますが、ずっと四角のままです。
(四角の箱といっても、12辺全てに手や足が当てはまるのではなくて、なにもない仮想の辺も含めての箱です。)
これは、以前からなんとなく感じてはおりましたが、目隠しして、よりシャープに感じるようになってきました。
ねじれるような動きは、箱が潰れる動きなので、不安定で、しっくり来ません。(纏絲勁とねじれは違うと思います。)
体のパンダグラフが完全に縮んで一直線になるような形も、これも違うな、と思えます。
たとえば、猿猴探果や雀地龍の動作は、これまで、なんとなく一直線というか、平面的に縮んだり伸びたりしているような意識があったのですが、いやいや、立体の四角の一部だ、と考えたほうが、安定するし、武術として納得いく形になるように感じました。
短棍を振り回しているときもやはり同様で、棒も含めて空間に四角を作っている、と意識すると、なんだか動きが良さげになりました。突く動作など、これまで、なんとなく体と棒が直線上にあるような感覚だったのですが、違っていたのかな?という気がします。
太極拳をしている人には、体の一部だけ回転運動をしている人をよく見かけますが、それでは全然、立体構造ができておらず、勁がどうのこのいう話までいきませんので、体全体で四角の一部を作っているのだ! と意識を変えてみるといいかもしれません。
(補足と訂正)八角形は八卦?
補足です。
のちに、安田先生の話を聞いて、私が四角だと思っていたのは、実は八角形ではなかったかな? と考え至りました。
私は漠然と四角をイメージしていましたが、手足は、きちっと90度の角度にはなっておらず、もうちょっと浅い角度になっておりますね。
正確を期すならば、腕や手首の角度は135度、すなわちこれは八角形の角度です。
太極拳の基本は四角であり、これを「四正(しせい)」といい、四角の角っこを「四隅(しぐう)」という。四角から角を切り落せば、八角形になる。これは八卦。さらにその角を磨いていけば、円になる。
というような内容の説明を聞かせていただきまして、なるほど! と感じ極まったのであります。
というわけで、四角をイメージすると良いと書きましたが、八角形に訂正します。
しかし、八角形をイメージするのがややこしいようなら、四角形でも十分間に合うのではないかとも思います。立体的な八角形って、わたしもちょっとイメージしづらいです。
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