太極拳と癒し効果

私自身は、太極拳に癒し効果を期待していないのですが、クラシック音楽と癒しについての動画(車田和寿先生のYouTube番組「音楽によせて」)を聴いて、太極拳と癒しについて考えてみました。

車田先生の話は、波長とか揺らぎなどの科学的な話ではなくて、クラシック音楽には、悲しみや苦しみに寄り添うような曲が多く、聞き手の心と、作曲者の心が触れ合って、涙が出て、癒される、というお話でした。

太極拳が苦しみや悲しみに寄り添って涙を誘うことはありませんが、波長や揺らぎといった、科学的な作用による癒し効果はあると思います。

私とN先生が推手をしていたら、見ているだけでいい気持といわれたことが、一度ならずあるのです。

套路をしていても言われたことがあります。

「呉式太極拳・馬長勲老師 太極拳を語る: 心と体を養う、推手の理解と実践」という本にも、病気を治しに推手見物に来ていた親子の話が出てきます。

太極拳には、ヒーリングの波長があるのでしょう。

先日参加したシステマの授業に、縦に並んで前の人に触れて歩くというのがあったのですが、前後の揺れを感じて、とても気持ちが良かったです。これもヒーリングですね。

上手な推手はそんな感じです。

上手な套路もそんなかんじです。

見ているだけで、ヒーリング効果が伝染するのでありましょう。

見ているだけで気疲れする表演や推手もあります。気負いとか緊張とかが、空気中を伝播して、見る者の交感神経を刺激するのかもしれません。

そんなのは、見たら下手になりそうで見たくないです。

なんか心地よい、ずっと見ていたいと感じさせるような太極拳を、武術としていいんだか悪いんだかわかりませんけど、健康には良さそうなので、私は心がけたいと思います。

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