公的な教室で太極拳の先生をしていて、YouTube動画も出していて、本も書いていて、全国大会にも出場して、推手も熱心な道場生がおられるんですが、これほどまでに申し分ない立派な活動、経歴を持っている人でも、あんがい基本ができていない…。
というか、たぶん基本練習の方法を知らない、もしくは知識として知ってはいても、体感できるほど練った経験がないのだろうと思うのです。
だから勁の体感も薄く、大会では賞をとれても、推手はさっぱりで、太極拳っぽくないのであります。
その真逆、対極的な人に会ったことがあります。
異流派推手交流会でですが、お手合わせすると、ものすごくしっかりしていて、勁のやりとりでききました。
ところが、一向に攻めてこられないのでゲームが進展しないのです。
聞けば、師匠について5~6年ほど学んでおられるらしいのですが、なんと、基本功しか教わっていなくて、そればっかり。だから攻め方がわからないと。
ビックリしましたが、功夫はあるよなあーと感心した次第。
私としても、勝ち負け争いより、そんな人と延々と手合わせしている方が好きです。
この土台があれば、あとの形とか、対人用法を学ぶなんて、チョチョイのチョイだと思えます。
いまさらですけど、どんな芸事も、基本をミッチリやりこんで、まずは土台を作らねばなりませんね。
私はピアノはなんだか自己流でやってしまってますが、フラメンコギターでは基礎練習ばっかりとことんやってましたから応用がきくのだと思います。
太極拳も長年自己流でしたが、安田師父に再会して、基礎からやり直しました。
長年太極拳をやっていても伸び悩んでいるって人は、さらなるウンチク知識や技術ノウハウを求めるんじゃなくて、まっさらな気持ちで、基礎練習からやり直すのが、一番の近道だろうと思った次第でありました。
プライドが邪魔するかもしれませんけど…

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