推手と重心点

推手をしていて、体感的に、こうしたらいける!ってかんじはありましたが、このたび言語化できたのは、重心と挒勁の関係です。

このところのマイブームが、体の重心なのです。

重心を中心にすると、物体はスムーズに回転します。

重心でないところを中心にすると、回転はブレます。ひっかかりが発生して、うまく動きません。

相手を崩すには、重心を意識すればよいのだ!

人に推手を教えていて、しゃべっているうちに閃いたのです。話してなければ、ひらめかなかったかも。

ブログに書いていて閃くこともありますが、会話で閃くことの方が多いかもしれませんね。

これは、相手の反応を見ながら話せるからだと思います。ブログだと、コメントはなかなかもらえませんし。

さて、解説します。

相手の体の重心点を中心にして、回転するように、そのぐるりに反対方向に働く力を掛けるのです。挒勁です。

すると相手の体は抵抗なく回転して、体勢が崩れます。

この時、相手の重心点が動かないように、固定しておくことが肝です。

重心を固定させるには、双重状態に追い込むといいです。両足に体重を載せさせれば、重心が固定します。

接点が両掌の2点だけで双重に追い込むのが難しければ、足を引っ掛けるとか、お尻触るとか、3点目をつけ足すと良いですね。

太極拳の歩法や蹴りって、そういう効果を狙ったものだと思います。相手の重心お構いなしに、ボカッと蹴っ飛ばしたりぶん殴ったりするものではないでしょう。

重心を固定させることができれば、わずかな力を掛けるだけで回転して崩れます。四両撥千斤です。これは快感です。

重心を動かされると、回転しません。無理に回そうとすると、力づくになってしまいます。これは不快です。

逆に言えば、自分が相手に崩されかけたら、重心を動かせばいいのです。体重移動とか、沈むとかジャンプとかすれば、逃げられます。

これまでも、なんとなくそうやってましたが、理屈で理解できました!

その理屈を、推手教室及び自治会教室のメンバーのYさんに教えたら、すんなり私を崩せるようになりました。こりゃ大進歩だ!

教える技術も、達人に近づいてきたかもしれません。

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