推手交流会の醍醐味

先日の推手交流会は、雨の中も大勢の人が集まっておられて、大屋根(高架道路)の下は密集状態でありました。湯気が上がるような熱気、活気ですね。

お天気が良ければ、50人近くになるんじゃないかという感じです。毎回新しい人が参加されています。到底、全員とお手合わせというわけにも参りません。

毎度おなじみの人とお互いの上達度合いをたたえあうのは心地よく、新しい人にレクチャーするのも楽しいですが、あまりお手合わせできていない常連の猛者もいます。

私よりレベルの高い人はなんぼでもおられますが、お手合わせしたいと思っても、人気で順番待ち、なかなか当たらないという人もいます。

私と手合わせすることを楽しみにしてくれている人もいて、そういう方の期待にも応えたいし。

一斉に始めて、一斉に交代というスタイルじゃなくて、そこらじゅうで皆好き勝手やっているという感じなので、タイミングが難しいですね。

皆さん紳士淑女であり「次、俺、予約!」なんて、ド厚かましい人はおられません。

今回は、運よく、何か月か前に相手していただいたシステマの達人と、再びお手合わせできました。前の時は、縦の力がズレていると指摘いただき、それからけっこう研究してきまして、すごく成果を感じております。

さあ、また何か勉強させていただけるか、という気持ち。

達人となると、手を合わせる前から、もう感じが違ってます。システマの達人の場合、なんだか刀で斬り込まれるような感じです。こちらも刃をよけるような動きになって、動ける範囲がすごく限定される感じになります。

あんがい力強い感じもありますが、精密な感じがあって、スポーン! と抵抗感なく飛ばされました。一回の震脚では立て直せず、クルクル横回転しながら、3回目くらいでなんとか立て直せて、気持ちいいー!

N先生に飛ばされるときもそうですが、キレイに飛ばされると気持ち良いです。そういうときって、なんだか笑けてしまうんですよねー。お互いに笑えます。

それでも私が一方的に飛ばされるだけでなく、私も達人から「おお、スゴイ!」と言ってもらえる瞬間がありました。おっ、褒められた! と思ったんですが、何をやったのか、ちと覚えてないです。套路の何かの形になったように思うのですけど。

スゴイ! と褒められたとはいっても、達人は、ちょこっと崩れそうになっただけなので、だいぶんレベルに開きがありますねえ。私があと10倍レベルアップしたら、いいかんじでできるとおもうんですが。

この異流派推手交流会、本当に貴重な場だと思っております。いろんな流派の人が、実力を楽しく試せ、学び合い教え合いしています。

これ、常連の猛者どもが、みんな同じような感想を言います。

参加者のレベルの幅は相当に広いですが、初心者から達人まで、同じように楽しめるというのも稀有なところでありましょう。

参加資格って特にないですが、人間性は大事ですね。

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