はじめてスキーをした小学1年生の娘が、わずか2日で、時間にしたら5時間ほどで、スイスイと滑れるようになりました。
こりゃ、私の教え方が良かったのに違いないと思いましたので、メモしておきます。
目次
スキースクールに入らなくても滑れるようになりました
実を言うと、最初だし、ちょっと体験できればいいか、娘が嫌がるようなら、あとは雪遊びでもしてよーと思っておりました。
ゲレンデにあるスキースクールは、せっかくの家族旅行、親子で遊ぶ時間の方が大事だと思いまして、選択肢にはありませんでした。
だいたい私がスキーをまともに滑れるようになったのは、20歳を超えた頃です。2泊3日ほどの朝から晩まで滑るスキー旅行の、2シーズン目くらいでした。スキーなんて、1日や2日でできなくてアタリマエと思っておりました。
まさか娘が、たった5時間で、シューッと、こけずに滑れるようになるなんて、思いもよりませんでした。
初心者向きのコースを利用する
教え方も良かったと思うのですが、条件に恵まれておりました。
まず、ラッキーなことに、スキーのゲレンデが良かったということがあります。
琵琶湖箱館山スキー場にいったのですが、まだ雪が降ってなくて、人工雪のコースでした。4本か5本かコースがあるうち、雪が敷かれているのが1本だけ。傾斜のゆるい、楽ちんなコースです。
そんな状態ですから、スキーを本格的に楽しみたい人はほとんどきておらず。どこの国の方か知りませんが、ヘタクソな外国人ばかりでした。
キッズ広場にも雪を敷いてましたが、そっちは、ちびっこで混んでいたので、すぐにリフトに乗りました。リフトに乗るのは、夏のびわ湖バレイで体験しておりましたので、怖がることはなく、隣で乗り降りのサポートをすればバッチリでした。
初心者向き天候
これもたまたまラッキーなことに、1日目はいい天気。二日目は、みぞれ混じりの、やや小雨。
私がはじめてスキーをした日は、結構、吹雪いていて、前もよく見えず、しかも、いきなり山のてっぺんの急斜面から始めたので、もう、滑るなんてもんじゃありませんでした。
落っこちる練習をしているようなものです。無駄にあちこち力が入って、体中痛かったし、首やら袖やら濡れてビチャビチャになるし、スキーって、全然楽しくない! というトラウマをもってしまいました。初心者にとっては、最悪ですね。
お友達同士の旅行は楽しく過ごせたのですけど、スキーそのものは、あんまり、好きでもなかったですね。
しかし、今回は、雪はあるけど、それほど寒くもなく、雪も降っておらず、視界は良好、人工雪ですから、フカフカの新雪みたいに難しくもなく、コブだらけの斜面がカチコチに凍っているわけでもなく、初心者にとっては、とても滑りやすい状態でありました。
コケ方・立ち方の指導
私自身は、きちんとスキーを教わったことがないのです。なんとなく、友だちに聞いたり、真似したりで、やってきました。
スイスイとゆるいコースを滑るような練習より先に、ガチガチのコブコブを、力任せに、なんとかコケずに下り切るという修行をしていたので、無駄に力の入るフォームになってしまっております。
スキーの勉強らしい勉強といえば、子供の頃に読んだ小学館の入門百科シリーズの「スキー入門―三浦雄一郎の直撃コーチ!」(昭和53年)くらいのものでした。(この本はなかなか面白くて、くり返し読んだ記憶があります。)
その本に書いてあったかどうか忘れましたけど、まずは転倒の仕方と、立ち上がり方を教えることにしました。
娘は最初、雪の上で、スキーを履いた直後にすってんころりでしたので、歩いたり滑ったりするより先に、コケ方起き方を教えるほうが大事だと思いました。自転車でも、そんなふうに教えてきましたし。
私も自分の経験から、下手なコケ方をしていると、怪我するし、雪上で起きあがるときも、下手な起き方をしていると腕や腹筋背筋に力が入りすぎて、辛くなることがわかってます。
変なコケ方をして、足の角度が180度反転しても、子供は体が柔らかいので、どってことないのですが、スムースに転倒するには、足を傾斜の低いほう、すなわち谷側へ、上体が山側に来るようにするといいですね。
足と頭の向きが、逆になった場合は、背中を地面につけて、両足をまっすぐ上にあげて、ヘリコプターみたいにクルリと方向転換して、足が谷側に来るようにすると良いです。
片足づつ、スキーの向きを変えるのは、子供の頭が混乱しますので、「ヘリコプター!」と声をかけたほうが理解しやすいです。それに、片足づつ、よっこらよっこら持ち上げるより、まっすぐに両足のスキーを上に上げるほうが、楽ちんみたいです。もっとも、傾斜がゆるいのでできる技かもしれませんけれど。
足を谷側にもってきたら、斜面に対し水平になるよう、スキーを揃えて、エッジを立てて立ち上がるように指導しました。腕力で体を押し上げるのでなく、まるくなって、体重移動で自然に立てるように。
ストックなしで練習
立ち上がるとき、ついストック頼みにしてしまうと思うのですが、あれ、けっこう変な力のかけ方になって、あちこち痛くなるのです。
いっそ、ストック無しのほうが良かろうと思いまして、スキーだけで練習させてみました。
すると、ものの10回もしないうちに、上手にコケて起き上がれるようになった次第です。初心者はストックに頼らないほうがいいですね。
初心者向きスキーの滑り方
最初に教えた滑り方、というか唯一教えた滑り方が、プルークボーゲンです。ハの字にして、両方のスキーの内側のエッジを効かせて、ブレーキを掛けながら滑る方法ですね。
スキー教室の子どもたちも、みんなこの滑り方でした。
私が見本を見せて、スキー教室の子どもたちの滑りも脇から見させて、「ハの字やで! ブレーキやで! 足元は見ないで、前の方をみるんやで!」と声をかけ続けていたら、調子よくスイスイ滑れるようになりました。
お兄ちゃんお姉ちゃんを追い抜き、脇で固まっているスノーボーダーたちを尻目に、どんどん進むし、転んでも、さっと復帰して下まで一気に行けるようになりました。
追いかけるのがたいへん。なかなかのものでした。
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転倒から再滑走までの素早さに注目!
子供のスキーの服装
スキーの道具もウェアも、全部レンタルにしました。毎年行くかどうかわかりませんし、小学生の娘は、来年にはもう、サイズが変わっているだろうし。
自前で揃えたのは、帽子と、手袋と、インナーくらいですね。インナーといっても、普段着のシャツとかトレパンとか靴下ですけれど。
私はウエアは自前のをもっていきましたが、スキー道具はレンタル。親子三人で、レンタル料が1日15,000円。2日で3万円。これはなかなかの出費でありました。
ウェアくらいは、買ったほうが安かったかも。
リフト代は、たまたまレディースデーでしたので、妻と娘のぶんが、1日無料だったのでラッキーでした。
家族でスキーに行こう
娘も、高校生や大学生になると、きっとお友達どうしで遊びに行ってしまうと思います。いまのうちに、家族でいっぱい遊んで、思い出を共有しておきたいと思います。
リフトに一緒に乗って、なんだかんだおしゃべりできるのも、楽しいです。
私自身は、子供の頃、家族でスキーにいったことがありません。両親がスキーをしないもので。
というか、家族旅行の思い出も、日帰りの冬山登山くらいしかありません。ばあさまが二人もいて、なかなか家を開けられなかったという事情のようです。
家族旅行にはじめていったのが、高校生の頃に信州にいったのと、大人になって、私に子供ができてからの、豪華客船世界一週間の旅です。
幼少の頃に、もっと旅行していれば、思い出がもっと増えていただろうなあと思います。
私が家族と十分な時間が取れる環境で暮らせているのは、ご先祖様を含むいろいろな方々のお助けのおかげ、まったく感謝です。
ところで、一緒に行っていた妻は、スキーは中学生の時以来ということで、ろくに滑れず、後ろの方でコケてばかりでした。
私は娘に構いきり。ほったらかしにしてしまって、どうもすみません。
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