先日、地元で太極拳の大会があり、市内のいろいろな太極拳の団体が表演されていました。
そのなかで、私が昔に習って今でもひとりで続けている陳式太極拳には注目しておりました。
大会のパンフレットをみて、我が家から通いやすそうな場所で練習している陳式太極拳の団体をみつけまして、入門をお願いしにいきました。
最初にコンタクトした人からは、人数制限があるよ、とあまり歓迎されない雰囲気を受けましたが、先生には通してくれまして、先生はあっさり、よくきてくれました!と、体験を許してくれました。
知っている顔もチラホラおられて、あれっ、とわこちゃんのパパじゃないの、と声をかけられました。以前、最年少賞をいただいた娘が、わりと知られているみたいです。
目次
老架式じゃなくて新架式だった
柔軟体操をして、基本功があって、推手の練習が軽くあって、そして套路の練習。ここで、気づいたのですが、こちらで練習していたのは、私がかつて習った老架式じゃなくて、新架式でした。あれっ!
大会で見た感じ、同じだと思っていたのですが…。
大会用の表演は、長い長い套路を5分くらいに短縮するので、陳式だなあというくらいにしか見てなかったのです。
まちがえた!と思いましたが、これもご縁、出会うべき時に出会うべきものに巡りあえたのだろうと解釈しまして、新架式、やってみよう、と一瞬で頭が切り替わりました。
クラシック教室と間違えてフラメンコギター教室に入ったときと同じだなあ。
偶然を大切にして、なんでも受け入れるのは、私の生き方の方針です。これも神様の思し召しです。宇宙の意志です。
大会後最初の練習ということで、一路のはじめっから、というちょうどいいタイミングでした。
陳式太極拳新架式とは
新架式って、みたかんじ、私の知っている老架式の一つ一つの動きの間に、いちいちグネグネとした回転や、腕を開いたり閉じたりする動きが付け足されているように見えて、ずいぶん派手な感じです。
「いつもよりよけいに回しております!! オープン・ザ・傘! おめでとうございまーす。(海老一染之助染太郎)」といったイメージなのです。
先生のお話によると、新架式というのは、むかしむかし、太極拳の故郷である河南省温県陳家溝から、北京に呼ばれて陳式太極拳を広めた陳発科という先生が編み出した太極拳だそうです。
のちに逆輸入というか元の陳家溝に伝えられて、昔ながらの套路(老架式)に上乗せされて現在の新架式と呼ばれる套路になっているのだとか。
私の学んだ老架式は、あっさりしているように見えて、実はいろんな動きが内包されていて、意図するところがみえづらく本当は難しい、新架式は目に見えて表現されているので、ややこしそうに見えて、実はわかりやすいのだ、というニュアンスのお話を、先生から聞きました。
長い歴史の間に武術のエッセンスがまとまって、プロフェッショナル仕様になっていたものを、素人に本質を伝えやすいよう、ばらして広げて目に見えるようにしたのが新架式、というかんじなんでしょうか。(私の解釈)
初日は、最初の金剛搗碓までの動きを、かなりみっちり、細かい動きまで教えていただきました。ホンの微妙な角度の違いで、力強さや安定感が変わってきます。
拳や鉤手の形から、説明いただきまして、今までなんとなくそのようにやってましたが、改めて言葉で説明されると、とっても腑に落ちましたです。
自分ではある程度はできているつもりでしたが、指摘を受けるべきところはいくらでもあるようで、今後の上達が楽しみです。
体験後、入門させていただきます! と決意表明してまいりました。
楊式の教室と推手の教室と日曜日の集まりと、この陳式新架の教室と、週4回も太極拳漬けになります。
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