射的屋あらし娘

昔「ゲームセンターあらし」って漫画がありました。コロコロコミックだったかな?

うちの娘は、お祭りの射的屋あらしです。

中秋の名月の百舌鳥の月見祭りでは、神社の境内に多くの露店が出店されますが、その中の射的屋さんを親子で全店コンプリートしました。

5軒くらいあったかな?

そんで、娘は景品をバンバン撃ち落とすのです。

最大は、一回のチャレンジで5つ景品をゲットしました。弾が5発なので全弾命中ってことです。(気前のいい店は6発。セコイ店は4発)

私も一緒にチャレンジしますが、私より命中率がはるかに高いです。撃ち方を教えたのは私なんですが。

我が家にはBB弾を飛ばす東京マルイのエアガンと、メイドインチャイナのコルク鉄砲がありまして、練習できる環境であります。

ちゃんと銃床を肩に当てて構えて、両眼を開けて照準を合わせて撃ちます。ピストルでもBB弾であれば、5メートルくらい百発百中です。

それより近い射的屋の的なんて、外すはずもなし。…のはずなんですが、けっこう外れるのは、コルクの弾は軌道が安定しないのですね。

一発目が左にそれたから右に補正したら、今度は右に跳んでいく、みたいなかんじ。

でも、うちの娘は、なんかよくわかりませんが、当てるんです。天才かなあ。ゴルゴ13の遺伝子を受け継いだ少女ファネット・ゴベールみたいだ。

堺まつりでは、ドーンドーンと、本物の火縄銃が火を噴きますが、娘はやっぱりコルク鉄砲の射的屋巡りで景品稼ぎです。

といっても、オレンジフーセンガムとかミルキーキャラメルとかラムネとか、全弾命中させても、500円の元を取る程度のもんですけど。

私が子供の頃は、ハイライトとかセブンスターが並んでましたが、今どきそんなもんはありませんね。

娘がポンポンと景品を撃ち落としていたら、店のおばちゃんが「お嬢ちゃん、前にも来てたねえ!」と、声をかけてきました。

どうやら、百舌鳥八幡宮のお祭りでも出店されていたようで、覚えられておられたようです。

なんだか、お尋ね者の指名手配犯みたいだ。

うっ、ヤバい! って、何もヤバくないんですけど、アタフタと逃げた父と娘でありました。

それにしても、娘に負けているのは、父の威厳にかかわることです。もっと練習せねば。アマゾンでコルク玉100発注文しましたので、精進いたします。

こんな、しょうもないことに精力を注ぐのは、我が血筋の宿命かもしれないです。

私の弟は小学生の時に、水槽の中に立ててあるコップに1円玉を入れたら水飴をもらえるという露店で失敗しまして、水飴をもらえなかった悔しさをバネに、それからの1年間、水中のコップに1円玉を入れる特訓をしまして、翌年のお祭りでリベンジしたというアホです。

私はそこまでアホではありませんが、娘にはその血統を色濃く感じるのであります。

将来、大物になってくれればいいのですが、おじさんはさほど出世していないので、ちょっと心配です。

(おじさんは一応社長ですが、社員なし)

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