中古車屋の洗車の方法

中古車販売に洗車はつきもの。

小売店勤務の時は、毎日展示車の洗車から始まっていました。水洗いだけですが、30台くらいあるので、毎日の作業はけっこうたいへん。

新たに展示する車は、徹底的にキレイにします。室内清掃から、ワックスがけまで。

徹底的と言い出せばキリがないんですけど、他にやることがなければいい時間つぶしになります。洗車と見せかけてサボる裏技でもあります。

しかし、前ユーザーが使用していたままの車だと、けっこうやりがいがあります。

女性オーナーの車は意外と汚い。男の車は、趣味の車だと意外とキレイ。

仕事用の車はグチャグチャ。

小さい子供がいたんだなという車は、お菓子の食べ残しがシートの下に入っていたり、シールがベタベタ貼ってあったりで苦労します。

たまに卑猥なものや物騒なものが出てきたりします。さすがに、警察に届けるほどのものはありませんでしたが。

マットの下からでてくる小銭は交通遺児のための募金箱に。

お守りとか御札はゴミ箱に。罰当たりな気もしますが、だんだんなんとも感じなくなります。

動物が乗っていた車は毛だらけだし、匂いがついていて、売り物になりません。ヘビースモーカーの車もキビシイ。ヤニだらけで匂いが取れません。

これらは小売店には並ばず、業販いきです。

業販店での洗車は、取扱量が小売の比ではありませんので、そんなに細かいところまで洗車していられません。

オークションに出品する車は、ざっとした洗車です。ボンネットの中が真っ黒けだと、スチームで吹き飛ばします。キツイ洗剤を使いますので、簡単にきれいになります。

落札者は、プロですので、コーティング剤でテラテラに光らせた状態より、素の状態が分かる程度の仕上げであるほうが、現状がよく分かるし、あとの商品化が楽そうなので好まれます。

ホントは艶のないくすんだ赤色でも、ワックスで一時的にテラテラにできますが、経験豊富なプロから見ると、やなかんじに思われます。

厚化粧の年増より、磨けば光る若い素材がいいのです。

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