内功の高め方

「太極拳は套路と推手と内功が3本柱で、すべてを学ぶ必要があるが、内功は門派の秘密であり、正当な伝承者でないと学べない!」というようなことを、先輩が、かたくなに主張されており、私は「おかしげなことを言いはるなア」と思っているのです。

内功は大事だとは思いますが、正しく形を学べば、内功は自然と養われるものだと、私は思っております。実際に私の内功は、一般的太極拳学習者の平均よりは、まあまあ高いところまで行っているように思います。偏差値60くらいじゃないかなあ。

これまでに、特に内功レッスンって受けた記憶がないのですが、毎回のレッスンで養われてきたように思います。

先日、「初心者のための内功」というテーマの安田先生のレッスンに、期待大で参加したのですけど、目新しいことはなくて、すべて習ってきたことの深堀りでした。

もちろん、毎度ながら、目から鱗! パラダイムシフト! と言うことは多かったのです。爪先の向きで、こんなに内功の強靭さが変わる!とか。

なんとなく公開すべきではないような気がするので詳細は書きませんが、一般の教室がおざなりにしているか、一般の先生はそこまで認識していないというような、ちょっとしたことです。

気だ、勁だ、というのも、呪文を唱えて滝に打たれスプーンをひねったりしなくても、日頃練習している形を、正しい方向に調整していけば養われていくものだと思うのです。

私はそういう練習方法で、ずーっとやってきて、偏差値60(自己判定)まであがってきました。金メダルもいただけました。(金メダルと内功は関係ないかも)

幻想やファンタジーを追い求めるのも太極拳の楽しみ方の一つかもしれませんが、少なくとも、私から太極拳を習っている自治会その他の皆様は、蒙昧な話に惑わされずに、素直に地味に根気よく、焦らず腐らず諦めず、5年でも10年でもかけるつもりで生活習慣として太極拳に取り組んでいただきたいです。

そうしたら、健康になって精神も安定し、もしかしたら事故や肉弾戦に巻き込まれた時の役にも立ってよろしいかな、と思います。

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