メアリと魔法の花を劇場で観てまいりました。妻と。
特に見に行こうと思ってたわけじゃなくて、たまたま上映時間が、お出かけ先での暇つぶし時間とあってたというだけのことで選んだのですが、妻と映画なんて久しぶり。
映画館の席で隣同士並んで、サンドイッチとコーヒーなどいただきながら楽しんだのであります。
メアリと魔法の花の感想
映画が始まってすぐ、私は高校生の頃にタイムスリップしたような気がしました。
というのも、なんだかストーリーも絵柄もアクションシーンも、「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせるのですよね。
でてくるキャラクターの顔も、ラピュタだとか崖の上のポニョだとかにでてくる宮崎アニメの常連の顔です。
魔法使いがほうきに乗って飛び回るというのは、ジブリの「魔女の宅急便」だし。
妖怪みたいなロボットは、宮崎マンガの「シュナの旅」にでてくるやつですね。
なんでまた、そんなパクリみたいな事になっておるのだと思ったら、制作したスタジオポノックはいうのが、ジブリ解体後のジブリメンバーによるアニメ制作会社だったのですね。そりゃナットク。
最後のテロップでは「感謝」として、高畑勲、宮﨑駿という名前が出ておりました。
まあ、そこらへんの裏事情は、子供には関係ない話でして、感想としましては、まあ、ファンタジーで面白かったです。
魔法使いの話でありますが、ヒロインのメアリーは、にわか魔法使いでして、頼りないです。ともだちや、おばあさん、猫や、箒の世話係の助言や協力を得て、世界を救って生きて帰ります。
成長と友情の物語の要素がありますね。
ネタバレにはならないと思いますので書きますが、私の個人的な感想としては、反原発をテーマにしているのかな、と思いました。
魔法大学が研究している魔法は、理想世界を作れると期待されるのですが、人間や、そこらの魔法使いの手におえないのほど強力なのです。犠牲もあるし、制御できないのです。
これが、魔法の花の力を得て、暴走します。それを命がけで止めるのがメアリです。
ラピュタに出てくるムスカは、私利私欲に走る正真正銘の悪者でしたが、魔法大学の校長や博士は、理想世界を作るという情熱に燃えているマッドサイエンティスト(マッドマジシャン?)です。
それほど私利私欲ってわけでもないのです。利権がらみじゃないのです。ちょっと偏執狂になっているだけ。
でも、やっぱり手に負えない技術を使いこなそうという欲があって、そのために世界が破滅しそうになるのです。
土壇場で校長先生は、すべての魔法を無効にしようと決意するのですが、ジタバタするも、力及ばず。
これって、なんだか事故の時の原発みたいじゃのう、と思いながら見ておりました。なんだか菅直人元首相みたい。
とすると、メアリは吉田所長(故人)か?
そこまで深読みしてヒネクレて観ることはないと思いますが、大人なら、ちょっと考えながら観るのが面白いですね。
でも、純粋無垢の子供さんでも、素直に楽しめる映画だと思います。
まあまあ、おすすめです。
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