空手家の人と話していて、面白い発見がありました。
異流派推手交流会で仲良くなった人です。
私は、突き蹴りが怖いと思っていたのですが、空手家は、投げられるのが怖いと言ってました。
私は、投げられるのはわりと平気なんです。
もちろん、引進落空で頭から真っ逆さまにされるのは怖いですが、後ろに1~2メートル飛ばされるとか、足払いとか、普通に受け身が取れる投げには、ほぼ恐怖心を感じません。
これは、やはり慣れの問題でしょうね。空手家は投げられるのに慣れていない。慣れれば怖くなくなると思います。
しかし、私は、突き蹴りの練習はこれまでにけっこうやってきていて、慣れてないことはないんです。
でも、こわい。
推手交流会では、顔面パンチやキックは、基本的にNGですが、お互い分かってる者同士だと、軽く当てることもあります。
発力で掌で打ってくるのは怖くないですが、単純な顔面パンチは、強く打たれることはないとわかっていても、怖かったです。
思わず、うっ!と仰け反ったり、俯いたりしてしまってました。
ただ、最近は、だいぶ恐怖心が減りました。
これも、最近受けている、ランドマーク社の脳科学プログラム(ブレークスルーテクノロジー)が効いていると思うのです。
なぜ怖いかの、原因が分かったからです。
これは自分でも気づかない隠された過去のトラウマ、とかじゃなくて、明らかに心当たりがあります。
少林寺拳法修業時代、しょっちゅう乱捕でボコボコにやられたからです。極真空手とか、ボクシングとか、日本拳法にもボコボコにやられました。
技術も度胸もタフネスもなくて、やられっぱなし。乱捕りは嫌いでした。(柔法乱捕は好きだった)
さらに過去にさかのぼって、小学生の頃、おとなしい子をいちびっていじめてたら、反撃を食らってボコボコにされたことがありました。実は空手道場に通っている子でした。
私自身は、たいした怪我はしませんでしたが、弟がアルバイト先でトラブルに合って、顔に痣ができるほどボコられたことがあり、うわー素手で殴られたらこうなるんやあとビビりました。
そんなんで、打撃技に対して、ものすごく恐怖心を植え付けられていたんだなーと気づきがありました。
推手相手が、顔面もお股もガラ空きで押してくるのには、なんて怖いもの知らずなんだ!と感心してしまいますけど、そんなの実戦だったら、瞬殺されますわね。
警戒心や用心深さは必要だと思います。
しかし、恐怖でこわばってしまうと、後れを取ります。
恐怖の原因に気づいたら、今の状態の冷静に判断できて、正しく動けます。
推手をしている時は、この間合いでは当たらないし、自分の技術でじゅうぶんに対応できる、そもそも相手は本気では打ってこないとわかっているんだから、怖くないやん、と思えるようになりました。
先日の交流会では、いつもやられっぱなしの相手にも、すごく良くなった!と褒めてもらいました。
武術と脳科学は、すごく相性が良いです。
というか、昔の武術指南の書なんて、脳科学そのもののような気も。(現代の市販されている本には、上っ面のテクニック指南書が多いように思いますが…)
私の場合、武術の話ですが、DVとか虐待を受けた子供とかは、大人の動作にすごくおびえて、マトモにコミュニケーションが取れない話も聞きますね。
小さい子供は、言語でイメージを明確にするのは難しいかもしれませんが、ある程度大人になったら、脳科学で恐怖から逃れることは可能だろうと思った次第でした。
…というか、たぶんそんなプログラムはあるに違いない。帰還兵のメンタルヘルスとか。

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