父の拒否権発動

「明日、友達とUFJ行くねん!」

と、娘が嬉しそうに言うのです。

あ、そりゃよかったね、楽しんでください、と思ったものの、明日は水曜日、学校休みなんか? と聞いたら、学校の帰りにナイトパレード見に行く、という話で、おい、ちょっと待て、下校途中で寄り道するのんは、学校的にアリなんか?ときいたら、アカンけど、ええやん、という回答で、

「アカン。許せへん」と、父は却下したのであります。

「ええー、もう約束してるのに!」という娘の涙ながらの主張は、断固却下。公序良俗に反する契約は無効や!とかなんとか言って、断らせました。

まあ、最終的には、一回帰宅してから、ママと一緒に行くということに落ち着いたのですけど。

だいたい私は、緩いんです。大概のことは、まあ、ええやん、で済ませます。

しかし、校則違反はアカン。

今、合唱部は全国大会進出の大事な時です。一年生の軽はずみな行動が、みんなに迷惑を掛けたらあかん、という気持ちもあります。

それよりなにより、一事が万事、ちょっとした違反を容認していたら、下校途中の寄り道が、ホストクラブになって、マリファナ吸引になって、無免許飲酒運転になって、パパ活になって、どんどんエスカレートして、えらいことになること間違いなし。

最初から、ガツーン!と食らわしておかねばならぬ。

これ、親の役目ですね。

たまには「アカン!!!!!」と、却下せねばいけないのです。

なんだかんだと合理的っぽい屁理屈とか泣き落としとか、そんなもん超絶した否認権を、親は発動せねばならぬ。普段は物分かりのいいパパでありたいと思いますが、肝心なところは、キチッと押さえねばいけません。

「なんであかんの!? 合理的理由を120字以内で説明して!」とかいわれてビビったらあきません。

「やかましい! アカンというたらアカンのじゃー!!!」で、つっぱねば。

まあ、あとから順々と、諭していくのが良いと思いますが、とにかく機に臨んで変に応じ、最適解を瞬間で出さねばならぬ。恨まれようが泣かれようが、それが親の責務である、と思います。

ああ、辛いなあ。

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