倫理法人会の会員になって、もう13年ほどになります。
いろんなお役も受けて、私の思考回路は倫理的に変容しております。仕事も生活習慣も随分変わったし。
ところで、倫理法人会で言う「倫理」は、一般的な日本語の「倫理」と、ちょっと違っています。
一般的に「倫理」という単語は、道徳とか正義とか正直とか礼節とか規範とかコンプライアンスとか、そういう意味合いで使われると思います。
「倫理」を大事にしているといえば「マジメ君!」みたいに思われそうですね。
しかし、倫理法人会での「倫理」は、「純粋倫理」と呼んで区別されております。
「純粋倫理」には、マジメも不マジメもありません。
日は東から上り西に沈むとか、高いところは空気が薄いとか、そういった永遠普遍の原理法則です。
人間で言えば、いいことしたら気持ちが良いとか、崖から飛び降りたら死ぬとか、世界中どこの国の人でも、マジメ君でも半ぐれヤンキーでも、だいたい共通する法則です。
目には見えない複雑な因果関係であっても、こうしたらこうなるの法則があるので、その法則に従って、日々すなおに生きていけば幸せになる、そんな生活習慣改善運動みたいなのが倫理活動です。(武術の形も、法則に従ったもんですね。)
さて、その倫理法人会のモーニングセミナーで、何年ぶりかで講話をする番が回ってきました。
これが3回目です。1回目は、経営していた会社がつぶれた「得るは捨てる」の話で、2回目はテナントの喫茶店が火事になったけど「これが良い」の話でした。
私が最もパワフルに話せるのは太極拳の話なんですけど、経営者100人の前でお話しするネタとしては、ちょっと場違いな気もするので、選んだネタは「マンション建て替えと倫理」です。
パンフレットに載せるために、タイトルだけ早めに伝えたのですが、内容がまだ練れておりません。
声優養成学院(娘が週一回、放課後に通っている)に送迎する車の中で、娘相手に喋ってみましたが、ぜんぜんウケない!
娘には、外郎売のセリフでも淀みなくしゃべった方が受けるのでありましょう。
400戸超の老朽巨大分譲マンションの建替推進委員会委員長となり、建替えに消極的な、ほぼ高齢者ばっかりの区分所有者のおよそ全数を合意に導き、西日本最大のマンション建て替えが成立した、苦難と涙と智慧と勇気と愛の物語になるはずなのですが、そんな感動話になる気がぜんぜんしないなあ。
本番までの一カ月で、なんとか練り上げてまいります。
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