昆虫食について

にわかにコオロギを食べるブームになっているようですね。

私の知っている人で、食ってみたという人はまだいませんが、巷では賛否両論渦巻いているようです。

今にも戦渦に巻き込まれそうな昨今、食糧難に陥ったらコオロギでもゴキブリでも、土壁の中の藁くずでも、なんでも食えるようにしておこうという、啓蒙、訓練かと思いましたが、内容をよく知るとそうでもなさそうです。

健康の害がないように、どぶの中のネズミの死骸とかでない、クリーンな餌で培養したコオロギを、粉末にして、たんぱく源にするとかいうようなお話。

コオロギの餌って、キュウリやナスビのイメージがありますが、たんぱく質が必要なようで、トウモロコシとか大豆とか魚粉とか、人間の食糧にもなるものを栽培、輸入、輸送、加工して餌にして、養殖するみたいです。

しかしそれでは、戦禍の非常食として、そこらへんに飛び跳ねているものを捕まえて食おうという、そもそものコンセプトから、外れているではありませんか!

食糧難なら、人間がトウモロコシとか大豆とか魚粉を食えばいいやん! と思えます。

…そもそものコンセプトは、私が勝手に思い込んでただけでした。

いやしかし、それでは、なんでコオロギ食?

一匹食えば300メートル走れるみたいな、栄養価の高さがあるとか、常食すればコロナにかからないとか、精力旺盛になって少子化の解決になるとか、そんな素敵な要素があるのでしょうか?

古より珍味として知られてきたとも聞きませんし、というより、古今東西コオロギを食する文明がなかった、ということは、先人がパスしてきたってことですよね。

身をもって毒に当たりながら、キノコを食用としたり、とても食えるようには見えないナマコをおいしく調理したり、命がけでクジラを捕ったりしてきた偉大なご先祖様たちが、こらあかんわ、やめとこ、とスルーしてきたのが、コオロギだと思うのです。

でないと、そこらへんになんぼでもいたはずのタンパク源を、見逃すはずがありません。

それどころか、これはほんとかデマかはわかりませんが、痛風になるとか、アレルギー症状が出るとか、不妊になるとか、コオロギには毒性さえあるようです。

毒もうまく取り除けば美味しいテッチリになりますが、美味しくもないコオロギをそこまでして食べようとする意味がよくわかりません。

コオロギ食にどういう意味があるのか、目から鱗のナットク理由があるはずですが、誰か教えてー!

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