子供食堂と香港の師匠

太極拳からの縁が、ポンポンと広がってきました。

第一弾は子供食堂です。知人が運営している子供食堂では月に一回、体験学習コーナーみたいなのをやっておられるとのことで、太極拳をぜひ、と呼んでいただいたのです。

ランチの後の時間で、一時間。未就学児から小学低学年が2,3人、小学6年生2人が参加してくれました。

運営よりは、デモンストレーションを最初に、護身術を最後に、とのリクエストをいただきまして、まずは、套路の短縮バージョンで気を引いてから、準備体操。

それから、しゃがめるかな? のチャレンジコーナー。

ふたり向かい合わせになって、両手の掌を合わせたまま、しゃがんで立てるかな? とか、掌で押し合いをしてみようとかやってみました。

ふたりの手の間に挟んだ生卵を、落っことさないよう、割らないように、押し合いをしてみよう、生卵の代わりに、ゴルフボールとかぬいぐるみを挟んでやってみました。

次に、力いっぱい押してみな? と化勁のデモンストレーション。このあたりから、低学年向きじゃなくなってきましたが、小6と、ボランティア高校生と、運営の友人にはけっこう受けました。

そして、套路の最初の方をご一緒に練習。ほんとは見せるものでもないのですが、関心を惹くために套路の用法なども紹介。

護身術は、全然無理と思いつつも、鈎手になって握られた手を解く練習とか、ちょっとやってみたら、けっこう面白がってくれました。

実際は、大声を出して、足元を蹴っ飛ばすとか突っつくとかして、小石でも砂粒でも、顔にぶっかけて、逃げるのがいいよ、と伝えた次第です。

小6女子が腕相撲をやり出したので、太極拳風腕相撲もデモンストレーションしときました。

握力はなく、懸垂も2回くらいしかできない私ですが、30代男性ボランティアには余裕勝ち、体幹のしっかりした高校陸上部男子ボランティアにも粘り勝ち、他は全然プーです。

腕力じゃなく、足から胸骨から全身を繋ぐと、ものすごく強くなるよ、というデモですが、これも面白がってもらえて、運営者からは、また次もよろしくとのお言葉をいただきました。

高校陸上男子、なかなか見込みがありそうなので、興味持ってもらえたらいいなあと思っております。子供食堂の趣旨とは違いますが…。

第二弾のご縁は、大学生の頃、同じ武術教室にいて、よく一緒に酔っ払っていた友人T君が、久しぶりに連絡をくれたのです。

香港の拳法の師匠が来日しているので、D公園に案内したい、いてますか? ということでしたが、連絡をくれたのが前日の夜。

当日は、娘の合唱イベントと、妻の茶道の会があって、クルマで送り迎えをいったりきたりの予定で、D公園はパスするつもりでいたのですが、せっかく声をかけてくれてるのに、スルーはできん! と予定の間にねじ込みました。

一時間くらいしか、ご案内できませんでしたが、それでも香港の師匠には陳式太極拳の練習風景を見てもらい、推手でお手合わせもしていただき、N先生その他の面々も紹介することができて、良かったです。

香港の師匠、いかにも、カンフー!という雰囲気の方で、推手も素晴らしかったです。

世界最大規模のNT天皇陵の前という土地柄もいいし、充実した一日を過ごしていただけたのではないかなあ。

T君は体の不調で、武術修行は控えているそうですが、見てたらウズウズしてきた! ってことでした。お体、良くなればいいのですけど。また、ゆっくり武術談義とか、思い出話でもしたいものです。

古い縁もいいものだし、新しい縁も楽しいものであります。

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