発勁で、ポンと飛ばすのは、実は安全な練習方法なのです。
推手道場新入り最年少女性に教えたげておりました。
最年少と言っても学生とか20代ではありませんが、それでも体は良く動くし、頭の回転や吸収力もご高齢の皆様よりだいぶよく、呑み込みが早いです。
言ったことがすぐできるようになるので、教えていて面白い。まあまあお年のメンバーでも、そんな人はおられるんですが、そういう人には、伝える内容が変わってくるのは仕方ないですね。
最近のマイブームの、重心点を中心にして回転をかけてひっくり返す練習もしますが、勁の伝わり方を体験するために、ポンと弾かれて飛ばされる体験もしてもらいました。
飛ばされる方も、勁の充実が必要ですので、いい練習になります。
飛ばされる感覚がつかめてくると、飛ばす方もできてきます。
飛ばされたら、両足震脚で姿勢を立て直しますが、うっかり盛大に飛んでいっても道場の壁にはマットが立て掛けてあるので安全です。
マットが無くても、尻もちをつく程度で済みます。受け身も取れます。(ついでに受け身の練習もしました。)
ひっくり返して落とすような技は、受け身がとれませんので、実はそっちの方が危険ですね。
回転かけてひっくり返すのは、「引進落空」ってかんじですが、「推手」の「推す」感覚だと、イメージが湧きにくいです。
「擦る」とか「削り落とす」「こそげる」、つまり「擖手」(かっしゅ)が、ぴったりイメージに合います。
言葉ってやっぱり大事だなあ。
擖手が推手に変わった経緯や理由は知らないですが、言葉で本質も変わるようには思います。
たくさんの人が楽しむには、「推手」の方がいいですが、本来の武術としての技術を追求するなら、「擖手」になるんだろうなあ。
私は両方追及することにします。
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味わいたいです
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