重心移動と体重移動

早朝5時より、老架式一路の套路を40分かけて通していて気づきました。

重心移動と体重移動です。

「体の芯」が動いていく感覚が「重心移動」なんだなあーとわかったのです。

右足と左足に、体重がいったり来たりするのは「体重移動」です。

重心移動と体重移動は、現象としては同じです。

しかし体の内部の感覚が違います。

大きな塊が動いているのが体重移動で、ただ一点のピンポイントが空間を漂っているのが重心移動。緻密で繊細です。

ただ一点が動くといっても、その一点は体の内部の芯でありますので、芯だけが動けるはずはなく、体ごと動くわけですから、重心移動は体重移動ではあります。

一点が動く感覚があると、地面に接している面も、点になる感覚があります。

両足の裏全体がどっかりベッタリ地面に接して重量が載っている感覚が体重移動、片足のどこか一点だけから地球の中心にアクセスしている感じが重心移動。

重心と接地点は、垂直ってわけでもなく、揺らいでいる感じがあります。套路に40分かけていますから、超スローですけど、揺らいでいます。気分もホワホワします。

体の重みが、ズンとまっすぐ降りているのでなく、常にちょっとズレて、空間に引っかかっている感じ。

定式で止まっているような場面でも、静止して空間に固定されることはなく、動き続けようとしています。重力の影響で、偏りが復元される力が働き、重心が移動し、勢となります。

まったく自然です。

あー、なんかつかんできた。

また一歩、達人に近づいた!

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