太極拳がなかなか上達しない、とお嘆きの方に朗報です。
質問を受けました。
「ここの部分、何回やっても、覚えられないし、上手にならないのです。どうしたら、いいんでしょ?」
で、質問を返させてもらいました。
「何回ってのは、何回ですか?」
「えーっ、30回くらい?」
それを聞いて、私は、おめでとうございます! と思ったのです。
「30回やった」は、「ほぼやってない」の意味です。
覚えられないとか、上手にならないとか、判定するために必要なサンプルサイズになっておりません。
やったら覚えられるし、上手になれる可能性があります。
で、どのくらいやったら…との質問につながる流れですが、1万回と答えておきました。
宮本武蔵も、千を鍛とし、万を錬とす、と言ってますし。
イチマンカイ、ぎええ~冗談でしょ! と思われたかもしれませんが、10,000回って、100回の100セットです。
套路をまるまる100回通すのは大変ですが、質問を受けたのは、掩手肱拳から小擒打のところだったので、一時間もあれば100回くらいできます。
毎日やれば100日、1日2セットやれば50日、1日3セットやれば、1カ月ちょいで10,000回です。
高校や大学の武道系クラブなら、このくらい、普通にやるでしょ?
そのくらいやれば、やっているうちに、上手くいく感覚、上手くいかない感覚が出てくるし、細かい疑問もわいてきます。
指導する方も、修正点を的確に指摘できます。30回程度では、毎回、初めての人に教えるのと、たいして変わりません。
先日、安田師父の教室に1カ月ぶりに参加したら、基本功ばっかり、延々90分でした。それも一番最初にやる、片手の纏絲基本功。
参加メンバーはけっこうなベテランばかりでしたが、それでも修正点があります。
これですよねえ。こうでなくっちゃ。
どのレベルを目指すのか、そのためにはどのくらいの練習量が必要なのか、基準が分からないと、自分には才能がないんじゃなかろうか、向いてないんじゃなかろうかと不安になると思いますが、10,000回未満の人は、心配しなくて良いです。
単純に、やってないだけ。
10,000回やって上達しなければ、本当に向いてないか、もしくは先生が悪いかです。たぶん、先生が原因の可能性の方が高いと思います。
というわけで、四の五の言う前にひたすら練習いたしましょう。
ところで、宮本武蔵がなんて言ってたのか、ファクトチェックしてみたら
「千日の稽古をもって 鍛となし、 万日の稽古をもって 錬となす」でした。
万日って、27年? ぎええ~冗談でしょ!
でも私、そのくらい余裕でやってますわー。

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