自分のタイミング

美味しいマンゴージュースを1リットルいただきまして、家族で分け合おうと思ったのです。

妻はコップを差し出しましたが、娘は「いらん。自分のタイミングで飲む」ですと。

なんやと~。くそ生意気なことを!

まあ、無理やり飲ませるもんでもないし、好きな時に飲んでくれればいいと思いますが、人の気持ちを逆なでしますなあ。

反抗期はこんなもんか。

ところでこの「自分のタイミングで」という言葉、最近ちらほら聞くような気がします。

さも、相手を尊重しているかのように聞こえますが、どうなんかなあと思っております。

パパの盃を自分のタイミングで受けるのは許されても、みんなで乾杯するときに「自分のタイミングで」なんて言ってたら、パーティーからつまはじきにされます。

防災委員を務め、武術をたしなむ私としましては、自分のタイミングとか言ってたら、死にまっせ、と思ってしまうのです。

津波が押し寄せているのに、自分のタイミングを優先してたら、逃げられません。

敵はこちらのタイミングに合わせて攻めてはきません。というか、都合の悪いタイミングを狙うのがセオリーです。

そもそも世の中、自分のタイミングなんてあるのであろうか。

起床から就寝まですべからく自分のタイミングで生きられる人なんて、社会から隔絶された引きこもりくらいじゃなかろうか。

野生動物でも、集団の意志に従うだろうし。

一匹狼でも、春夏秋冬、朝昼晩の自然のタイミングに従って生きてるわけで、獲物をとるのは獲物を見つけた時だし、死ぬタイミングも自分では選べないわけです。

自分のタイミングなんて言えるのは、よっぽど不自然な環境にいられる人か、もしくは、完全に自分自身が自然や環境に溶け込み同一化して、自分のタイミングが天のタイミングと一致している仙人みたいな人だけであろう、と思った次第です。

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