生きた太極拳

私主催の自治会青空太極拳教室で、なにげに「生きた太極拳をしましょうねー」と言ったのです。

いつも歩法練習にかなりの時間をかけ、棒も振り回し、今回は站樁功もけっこう長時間やってみました。站樁功の効能って、5分や10分やったくらいではなかなかわかりづらいものですが、自宅でもできることを狙っての、体感、動機付けですね。教室でやるのは。

毎日レッスンするなら、たまには一時間站樁功という日があってもいいように思いますが、週一回ですし。家でもやってくださいという意図です。

歩法は、デコボコで草ボーボーの(今は暑くて枯れてますが)公園の、木の間をすり抜けて、お互いぶつからないように回避するように、歩き回ってもらっています。

先日習った鷂子穿林をさっそくとりいれております。鷂(ハイタカ)というより、ひよこの集団か、やぶ蚊の塊みたいですが。

こういう練習って、日常生活にも健康にも、とても生かせると思っています。護身の武術というにはまだだいぶ遠いですが、楽しいですし。

これこそ生きた太極拳だなあーと思いまして、冒頭の言葉につながったわけです。

「生きた太極拳」というからには対語として「死んだ太極拳」のイメージがあるわけでして、それは何かと言いますと、私の中では制定24式太極拳なのです。

24式でも、ちゃんと原理原則理論がわかって勁を通してできれば、運歩も自由に、生き生きとできると思いますが、なんかゾンビの集団みたいなの、あれは死んだ太極拳だなあーと思ってしまいます。

スリラーのゾンビの方がよっぽど生き生きしているし、套路を覚えてなくてもヒヨコやヤブ蚊の方が、だいぶマシかなあと。

お年寄りだからしょうがないって声もありましょうが、わが教室もお年寄りばっかりですから、やっぱし教えの中身次第なんだと思います。

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