安田先生の教室で、拝師とか入門について、お話がありました。
私は30年以上も太極拳を学んで練習しておりますが、実はまだ入門しておりません。
「入門編」といえば、「ビギナー」ってかんじですけど、私はビギナーとは言い難い気もするんですけど、しかし、まだ入門していないのです。
いろんな先生の生徒ではありますが、私は誰の弟子でもありません。拝師していないからです。
日本では、習いに行ったら、すぐ弟子、みたいなかんじがありますが、武術の世界では、弟子と一般学生・生徒とは厳密な区別があります。
正式に拝師して門下に入らねば、門派を名乗れないのであります。
私は陳式太極拳を学んではおりますが、陳氏の門下ではないのです。
若い世代に太極拳を伝えていくぞ! と決めた私でありますが、弟子を取るにも、正式な門人でなければ、しょせんナンチャッテだなあ~と思いまして、先生が弟子募集をかけられた時に、願書を出したのでありますが、いまのところまだ入門を認められておりません。もうちょい、人数が揃ったら、まとめて、ってかんじみたいです。
願書を出して合格なら即日交付、みたいなかんじじゃなくて、たいそうなしきたりの儀式があるのですね。
で、入門とは、弟子とは、伝人とは、みたいなお話があったのです。
この日は、体験の初心者の人もおられたので、はて、そこまで深い話をするのも、どうなんかな?と思ったりもしましたが。
弟子ではない私ですけど、すでに相当深く教えていただいて、学んで、まあまあ上達しております。まあまあっていうか、わりと日本国内トップレベルに近いところまで来てるんじゃないかなあ??
つまり、教わる内容自体は、弟子も学生もおんなじなのです。上達の度合いは、本人の受け取り方、努力次第です。
ほんだら、何が違うのかって話です。
門下に入ることに、どんな恩恵があり、どんな責任、義務、戒律があるのか。
先生の体験談も聞かせていただけました。
けっこうシビアな世界でありました。政治的にヤバい話もあったりして。
相当な覚悟がいるよ、気楽に楽しむんなら入門することもないよ、と受け取りました。
でもしかし、私はもう心を決めちゃっておるのです。生涯かけて、まじめに学んで伝えて、伝統の灯のひとつになろうと思います。
コメント
祝 金銀銅メダル コンプリート(今頃かよ)。
このところの記事、内容が凄すぎて、深過ぎて、お腹がいっぱいです。
さて、拝師のことです。
昔から、松田隆智さんの本(拳児も含まれていますよ)を読んでいたので、なんとなく雰囲気は分かっている、という気になっていましたが、想像以上に大変なようですね。お金もすごく掛かるのでしょう(掛けるのでしょう、面子命のお国柄ですので)。
普段投稿されている記事では、秘伝バラマキ状態的とお見受けするのですが、「伝人」ともなれば、自由な発言は難しくなるかも、、、
Uさん、ありがとうございます!
門下生となると、やはり、メンツは避けられないようです。
私自身はあんまりメンツ要素はないように思うし、安田先生からもさほどメンツ大事には感じないのですが、これは日本人の特性かもしれません。
中国人の方と推手をすると、バリバリにメンツを感じます。
私の記事、秘伝バラマキってほどでもないですよ。最近は感性、感覚のことを多く書いていますが、テクニック的なことはあんまり書かないようにしています。
それより、共産党の悪口とかの方が、アウトな感じがしますねー。