またまた車田和寿先生のYouTubeから。
ポロビッツというウクライナ出身の名ピアニストがおられたそうです。
80歳を超えても力強いタッチから繊細な音まで、自由自在にピアノを弾きこなし、多くのレコードを残しておられたのだとか。
ピアノの世界でも、「脱力」が大切という説があるそうなのですが、車田先生は、それは違うという見解を持っておられました。
ピアノでも歌でも、脱力したらマトモに演奏できない。
筋肉は必要。それも、余分な筋力を省いた繊細な力が必要なのであって、それは長年の経験のうちに練られるものであり、そうして身につけた筋肉は、年をとっても、ブランクがあっても衰えないと話しておられました。
私はその話を聞いて「それって、纏絲の勁やん!」と感動したのであります。
ピアノも太極拳も同じなんだなあ。
脱力せず、余分な力はそぎ落とし、繊細な勁を練り上げていくのが鍛錬なのですね。
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