車田和寿先生のYouTube番組「音楽によせて」で、中高生の合唱、特にコンクールについて、またまた辛辣なお話をされていました。
うちの娘が合唱コンクール全国大会で銅賞でありますから、気になって聞いておりました。
車田先生のお話を要約すると、こうです。
「中高生はまだ未熟なんだから、声が不揃いなのが自然、それを無理やり合わせるような歌い方をさせるのは不自然、正しい音楽の方向に向いてない、それでは感動しない、音楽はもっと個性的で自由なんだ!」 (私の解釈)
皆同じ癖、同じポーズ、同じ表情で歌ってるのは、変だってことで、これは私も変だなーと思っていたことです。小学校の合唱部の活動を見ていたときから、ずっと変だと思っておりました。
今の中学校の合唱部は、コンクール以外にも、学園祭とか、その他のイベントで、なんだかおちゃらけたこともやっていて、そっちの方が素直に聴けます。やっぱし、コンクールって、変なのですね。
プロのような声を養うためには、中学高校の6年間ではとても足りない、子供の未熟さを許容してこそ、感動できる中高生らしい合唱になる、と車田先生は言っておられました。
なるほど、いいこと言わはるなあーと共感いたしましたが、しかし、それではたぶん、コンクールでは勝てないのでしょうね。だからコンクールそのものに対しても、車田先生は、なんか批判的でした。
娘は合唱部の歌い方が変だということに、気づいているのかいないのか、アニメ学院のボーカルコースも受講したい! なんて言い始めております。
ええ~また金のかかることを…と一瞬思いましたが、よっしゃ、やってみなはれ! と応援したいと思います。(byサントリー)
ところで、車田先生のお話を聞いているうちに、太極拳の表演大会の問題点を聞いている気分になってきたのです。
太極拳の体を作れているとは言い難い状態で、なんか難しいことしてる、団体競技では皆が動きを合わせてる、本質から懸け離れているってかんじ。
出場することに喜びを感じるもまた良しではありますが、見て感動できるようなもんではないです。表演大会って、退屈なもんです。
私も団体演武の発表会に参加したことがあります。
競技じゃなかったので、合わせることまでは要求されませんでしたが、もし、へたっぴーに合わせろと言われれば、私は出場しません。
面白いカンフーイベントもありますが、それは演出が面白いのであって、カンフーそのものが素晴らしいと感じることは少ないです。
武術は音楽と違って、そもそも見せたり聴かせたりするものではありませんので、同列で語るべきでもないでしょうが、やっぱし私は中身を練り上げて、練り上げた果てに個性、すなわち風格が表れるレベルになりたいなーと考えております。
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