現在、中古車の流通は、オークションが中心です。
10数年前までは、中古車仕入れといえば、地方にでむいて買取旅行でした。ディーラーに飛び込んで、下取車売ってください! なんて。
オークションが盛んになると、相場は、地域というより、オークション会場の特徴によって変わってきました。
オークション会場によって、いろいろ特色があります。良い車が良い値段で取引されるオークション。悪い車がそれなりに売れるオークション。怪しい車が多いオークション。
外車専門のオークション。トラック専門のオークション。
ここで売れねば、解体行き、ということで解体場併設のオークション。
(貿易業者が多いです。)
ディーラー系のオークションもあります。トヨタとか日産とか。その系列の車以外が意外と安かったりします。
オークションプロなんてのも活躍するようになてきました。
クルマの相場師です。
彼らの頭には、すべての車種の相場がインプットされていて、高いか安いかを瞬時に判断します。
中古車オークションの会場では、ヤフーオークションみたいに、せり期間が一週間なんて、ないです。一台あたり10秒くらいですかね?
これはと目星をつけたクルマが、安ければ落札し、もっと高値の付きそうなオークション会場にもっていって出品し、差額で儲ける。
なんだか、株とかFXの感覚ですねー。
オークションプロは、アチラコチラと渡り歩いて、場違いのクルマを救い出し、より評価される会場で日の目を見させてあげるという役割もあります。いいようにいえば。
落札手数料や出品手数料、その他諸々の費用は、株やFXとは桁違いですので、かなり利ざやがないと厳しい世界です。
見込み違いで損を出すこともありますから、よっぽどのプロフェッショナルじゃないと難しいでしょう。
お客様の注文の車で、予算も決まっていて、下見もして、OKももらっているクルマを落札するのが、オークションの真っ当なあり方だとは思います。
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