太極拳の足技

太極拳の蹴り技は、実に豊富でバリエーション豊かですが、それを知っている人はあまりいないような感じがします。

キックボクシングみたいな派手さはないし、威力もなさそうだし、歩いてるのだか蹴っているのだかはっきりしないし、表演用の蹬脚に至っては、踵落とし?みたいなかんじですし。

推手に熱心な人は、膝を相手の膝にかぶせてゴニョゴニョして崩そうと試みたりして、それを足技と解釈しているようですが、それも違うなあ。

私はおかげさまで、これまでぼつぼつと習ってきまして、道場や教室でちょこっと試したりしています。蹬脚で蹴りこんだり、引っ掛けて崩したりはけっこうやります。サンドバッグも蹴り飛ばしています。

しかし、蹴り込むとか引っ掛けるのは、さほど高度な技術でもないですね。太極拳の真骨頂は、密着距離でわからんうちに技になっているというものでしょう。その技術は、まだ身についていないです。

他流派の人には、足を刈るのがとっても上手な人もおられます。刈られて崩される感覚は、けっこう参考になりますが、太極拳の場合、刈るというより擦るだけ、置くだけ、みたいなかんじ。より省エネ、より緻密です。

で、妻相手に研究しています。

妻も最近、ペラペラのカンフーシューズで練習するようになりましたが、踏ん張った時に、靴が捻じれて脱げそうになっています。

これは、地面に斜めに力がかかっているからですね。サイズがジャストフィットじゃないので、わかりやすい。

杭を打つかの如く、まっすぐ垂直に体重を載せて立つと、靴は脱げません。

そして、その立ち方こそが足技じゃなかろうか、という気がするのです。

斜めの杭の真横に、ガッシリ垂直に杭を打ち込めば、斜めの杭が倒れますでしょう。そして、横からガンガン叩かずとも、垂直に擦り上げれば、杭は引っこ抜ける、ってかんじ。

うっかり極まるとけっこう危険なので、まずは安全なところで妻でお試しです。妻にも試してもらって、その効果を研究しております。

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