この頃、足裏が敏感になってきたのです。
きっかけは、先日、安田先生に推手で崩されたことです。
搭手を合わせるまでもなく、近寄って間合いに入られた時点で、もう崩されてしまいます。つまり接触していません。(これ、推手といっていいのだろうか?)
触れてないのに崩されるんですが、どこから崩れるかと言えば、足の裏なのです。
親指の付け根から親指にかけて、モワモワッ、もぞもぞっと地面から引っこ抜かれるような感じがして、ヨレヨレして立っていられなくなります。
足の裏はくすぐったいというか、気持ち悪いというか、ミミズが這いあがってくるような感じ。
それが上がってきて、あわわ、あわわとなって、よろめいてしまうのです。
それからなんだか足裏感覚が敏感になりました。
N先生に崩されるときも、足の裏が引きはがされる感じがするし、小石を踏んでるとか、地面が濡れてるとか、そんなのも以前より感じやすくなった気がします。
逆に、それほど勁が精密でない人に対しては、推されたり引かれたりするほどに、かえって足裏が吸い付くような感じがして、全然崩されなくなりました。
道場で二番目に上手だと思っていた先生の勁は、受けるほどに私は安定します。傲慢かもしれませんが、実力は追い抜いたなあ~と、思っているのですけど、そんな不遜なことはいえませんので、内緒ですが、しかし実際のところ、前に書いたR氏同様、搭手を合わせた時点で、背をとれるようになりました。
道場に入ったばかりの頃は、うわーすごい実戦的、本格的、雲の上みたいな人ばかり! と感動していたものですが、今となっては、そうでもないなあ、まあ、人間レベルだ、仙人はおらぬ、そう遠くないうちに追いつき追い越せるであろうという感じです。うわあ、生意気な発言だなあ~。
でも、本当にそう思えてきたんですよねえ。太極拳は、奥深く、広大な世界です。上には上が、なんぼでもいますが、いろいろと広い世界を見て聞いて感じてみれば、自分がどのあたりにいるのか分かってきます。
私は達人までに必要な功夫は、あと10倍。指標がわかっただけでも、かなりの安心感、確信感がありますね。
今の路線で淡々とやっていけばいいってことです。
迷いなし。
また一歩達人に近づいた!というより、達人になるのは既定路線、見えている道を進んでいくだけ、ってかんじです。
ありがたいことです。
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