ゼブラゾーンを走行するのは違反じゃない?

カーライフ

車で道を走っていると、交差点の手前の右車線や左車線が、横断歩道のような斜め線の白ラインのペイントで、塗りつぶされていることがあります。

シマウマの模様に似ているので、ゼブラゾーンとも呼ばれます。

私は、ゼブラゾーンの上は走行不可、進入禁止だと思っていたのですが、これがなんと、大きな勘違いでありました。(走っちゃだめと思いながらも、バンバン走っておりましたけど。)

目次

ゼブラゾーンの意味

交差点のずいぶん手前から、交差点の直前(10mから20mくらい)まで続いているこのゼブラゾーンは、「導流帯」という道路標識だそうです。

流れを導く帯です。

「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」(昭和三十五年十二月十七日総理府・建設省令第三号)には導流帯は「車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所」と示されています。(第5条の別表第三)

導流帯の意図するところは、先が、右折専用レーン、左折専用レーンになっていて、直進するつもりの車が間違えて、並ばないように、ということだそうです。

道が部分的に広がりすぎたりして、走るところがわかりにくいときなどにも、導流帯がペイントされます。

導流帯は走行禁止というわけではないので、右折レーンに進むつもりなら、渋滞している直進レーンを尻目に、ペイントの上をさっさと通っていけば良くて、パトカーに見つかっても、お咎めなしってことです。

信号待ちのため、導流帯の上でとまってしまっても問題なし。

導流帯と安全地帯・立入禁止部分の違い

私は不勉強ながら、導流帯なんて言葉は初めて知りました。

しかし、教習所で習った記憶もないのですよね。

自慢じゃないですが、私は大特二種と牽引ニ種を除くすべての車両を運転できる免許証を持っておりまして、教習所と運転免許試験場に通った回数は、そこら辺の違反を繰り返して、何度も行くハメになっている不良ドライバーより、はるかに多いと思います。

そんな私が知らないってことは、ほとんど周知されていないと考えていいんじゃないでしょうか?

 

私が導流帯を通行禁止だと思い込んでいたのは、「安全地帯」や「立入禁止部分」と勘違いしていたからです。

安全地帯や立入禁止部分は、車が駐車も停車も通行もしてはいけないエリアです。こちらは、試験にも出てきます。

こんな大きな道の真ん中に、人が退避してることってないと思うけどなあ…と思いながらも、ゼブラゾーンは安全地帯なんだと信じておりました。

1が安全地帯、2が立入禁止部分、3は停止禁止。

路面電車の駅など、安全地帯のペイントされているところがありますね。外枠が黄色いペイントなのが導流体や停止禁止との違いです。

停止禁止は警察署や消防署の前などで見かけますね。緊急車両の発進を妨げないようにです。

 

こちらは安全地帯。黄色い線がちょろっとだけ見えておりますが、シマシマはなし。

(この写真では、安全地帯がブロックで盛り上がっているので、車は物理的に走行できませんが。)

 

こちらも導流帯。脇道から幹線道路に合流する信号のない交差点の手前に描かれています。

左いっぱいに寄って侵入していくより、やや大回りしたほうが交通の流れがスムースになるということで、表示されているのでしょう。

導流帯のゼブラゾーンでの事故に注意

導流帯を通行禁止と信じ込んでいる人と、構わず堂々と走ってしまう人との衝突事故があるようです。

ゼブラゾーンを通り過ぎてから右折レーンに入っていく車に、ゼブラゾーンを突っ走ってきた車が追突するケースです。

前方不注意と後方不注意で、どっちにも責任がありますので、お互い気をつけましょう。

なお、導流帯をクルマが通らないところだと勘違いして、駐車するのは言語道断です。路側帯でもない、フツーに車が通る道路の真上であります。

そんな人って、ゼブラゾーンが車を駐めてもいい場所だと思っているわけではなくて、ほかの車が通らないなら、俺は駐めておこうという、モラル皆無のドライバーです。

コメント