交差点の右折待ちでは斜めに停車しない

介護タクシードライバーの運転術

イラチの大阪人は、交差点を右折するとき、頭半分を反対車線に乗り出して、鷹のような目で車の流れを睨み、切れ目を狙って、スパッと右折しようとするものですが、これは元プロドライバーとしては、おすすめしません。

危険です。

車の流ればっかり注視して、その先の横断歩道をトボトボ歩いているお年寄りや、スマホをいじりながら走ってくる自転車のお姉ちゃんを見落とすというのが理由のひとつ。

あわてて急停止すると、後続も同じようなイラチですので、追突されます。

 

また、車が人間の思い通りに反応してくれると思うのも、過信です。

それいけっ! とアクセルを踏み込んだタイミングでガス欠、スコンとエンジンが止まるかもしれません。アイドリングストップしていたら、始動までにタイムラグもあります。

十分余裕を持って曲がりましょう。無理しないで信号が変わるまで待ちましょう。

斜め停車の危険性

矢印信号の出る右折専用レーンがある交差点なら、交差点の手前で停止しているので大丈夫でしょうが、そうでない交差点で、頭を反対車線に突っ込んで待つのも危険です。

万一、ブレーキペダルを踏む足の力がゆるんだり、後ろから追突されると、反対車線に飛び出して、こちらに向かってくる車と衝突することになります。

そうでなくとも、斜めにして停車していると、そのぶん車線が狭くなっているわけで、ほかの車に迷惑です。避けようとした車が別の車と衝突するかもしれません。

交差点に侵入するときは、なるべくまっすぐに入って、ハンドルを切ろうとする手前で停まって待っておくのが安全なのです。

以上、もと介護タクシーの運転手としての提案でした。

 

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