中古車の整備や保証の話

中古車屋さんの裏話

お店に並んでいる中古車が、整備された状態だと思ったら大間違いですよ!

とりあえず並べておいて、売れてから整備するんです。

外観と、内装は見栄えよくしてありますが、機関のメンテは、売れてからです。整備していても、売れなければ無駄になりますから。

オークションに出しても、整備済みなんてセールスポイントになりませんし。たとえ事前に整備していたとしても、検査受けする時に、結局また整備士ないといけませんので、無駄なコストは掛けたくないのです。

ですので、売れてから思わぬ不良が見つかることは、よくあります。

ある程度整備にかかる費用は上乗せして店頭価格は決めてはいますが、予想以上の費用がかかると赤字ですね。

それをお客にいうわけには行きませんから、顔で笑って、心で泣いて、いやー、調子の良い車ですよ!っていうわけです。

相手は、クルマに素人の一般ユーザーなんですから、安心を売らねばならぬと思うんですけど、売ったあとのことは知らん、というクルマ屋はあります。

保証期間の3ヶ月だけもつの整備しかしないという、悪質な業者もあるようですが、そもそも保証なしの現状渡し、なんてお店もあります。

買い手がプロの業販の場合は、話が別でして、基本、整備はしません。現状有姿渡しです。

修理しておかないと売れないな、というような部分は、やっつけ整備の職人みたいな人に依頼します。その時だけ動いておればいいというような。

オークション出品のクルマは、そんなのが多かったです。

今頃のクルマは、故障があるとすぐアッセン交換ですが、ちょこちょこっと、技術と知識と口で(笑)、直してくれる昔気質の職人さんがいたもんですよ。

優先順位はコストダウンですから、中古部品を使ったり、簡易に自作したりしてくれてました。

最終的には、エンドユーザーのところで壊れるということになって、そういうクルマはババ抜きのババみたいなものであります。

中古車を買う時は、保証期間の長い、誠実そうな店で車は買いましょう。

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