生石高原(おいしこうげん)は和歌山県有田川町と紀美野町との町境にあります。
和歌山に行った時、道路案内によく出てくる生石高原ってどんなところだろ?と思って走っていってみたところ、予想外の光景にびっくりして、感動いたしました。
見渡す限り、すすきの草原なのです。
目次
生石高原のすすきの見頃
ちょうどすすきの見頃の11月に訪れました。
辺り一面すすきです。
見渡す限りススキです。
分け入っても分け入ってもススキです。(本歌 種田山頭火)
右へ行っても左へ行ってもススキです。
ススキって、哀愁というか寂寥感といいますか、なんだか淋しげで、ウキウキという気分ではないです。
カップルで来るのも良いですが、付き合いはじめたふたりがウキウキ、このあと山の麓のホテルでお泊りでもしようか、というイメージではなくて、長年連れ添ってきたふたりが、そろそろ晩年を迎えようとしている時、いままでの幸せや苦労をしみじみ思い出して、あらためてお互いに感謝の気持ちを持とうか、みたいなかんじですね。
うちは家族で行ったんですけど、娘は眠たそうであんまりはしゃいではおりませんでした。でも、この光景はずっと覚えているんじゃないかなと思います。
生石高原には、普通の山のような高い木がないもので、見晴らしは抜群です。360度のパノラマ風景です。
生石高原は、関西の百名山92番になっております。
なだらかな山になっておりますが、そんなに急ではないので、登山ルックでなくても、歩きやすいですね。
標高870mありますし、風が吹いたら吹きっさらしですので、11月ともなれば、寒くないように着込んでおいたほうがいいかもしれません。
生石高原のアクセスと駐車場
生石高原には、クルマじゃないと、たどり着くのは困難かと思われます。駐車場はわりと広いのがあります。無料です。
住所は、和歌山県有田郡有田川町生石・楠本地区/紀美野町中田地区。有田I.Cから車で40分、または国道370号を霊場高野山に向かい紀美野町吉野から約20分です。
グネグネ道ですが舗装された走りやすい道路です。
「山の家おいし」という御食事処があり、生石山の周辺の名産品、醤油、ジュース、地卵、金山寺みそ、ゆずジャム、しいたけの佃煮、シュロのたわし、手作り木工細工など販売しています。
ちなみにシュロというのは、紀美野町あたりの山の中に、ものすごく生えている木なんですけど、表皮をバリバリと引っ張ると、網みたいに剥がれまして、これでタワシや箒を作ると、とっても優しい天然素材なのです。(余談)
ヤギもおられました。(高原に野生の山羊がいるわけではなくて、ペットと思われます。)
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