キッザニア甲子園で仕事体験

子育て

あけましておめでとうございます。

お正月休みに娘にせがまれて、キッザニア甲子園にいってまいりました。保育園のお友達はみんな行っているってことで、ひとりだけ取り残されているんだそうです。

6歳にもなりますと、生意気に知恵が働くようになって、うまく理由づけするようになりましたわ。

目次

キッザニアの職業体験はけっこう本格的です

キッザニア甲子園は、ららぽーと甲子園の一角にあります。なるほど、キッザニアというのは、ららぽーとという巨大商業施設への集客ツールなんだなと、感じた次第。

いろんな職業の体験コーナーがありまして、子どもたちがコスプレして大人のお仕事を楽しめるってコンセプトです。

朝9時からの第1部と、午後4時からの第2部がありまして、完全入れ替え制。

我々一家は、9時前に到着しましたが、すでに長蛇の列。まだ、ららぽーとのお店も開いてないってのに、すごい賑わいです。

しかも、午後4時からの第2部に並んでいる人たちまでいたりしてます。

チケットは事前にネットで購入できるし、どうして??と思いましたが、理由は入ってからわかりましたよ。

ピザ屋さんとかお寿司屋さんなどの、人気のパビリオンは、早くいかないと予約で埋まってしまうんですね。その予約をとるために、早くから並んでおられるみたいです。

どうも食い物系アクティビティが人気みたいです。

幼稚園のおままごと的な感じじゃなくって、本物の食材を使って調理して、食べたり持って帰ったりできるのです。ピザ屋さんはピザーラが協力しているみたいだし、寿司屋さんは「和食さと」です。

どれもこれも、本物の企業の看板が出ているんですよね。本格派です。

うちの子も、事前にネットで見て、ピザ屋さんとー、お寿司屋さんとー、などと計画してましたが、いきなり予約受付終了でしたので、ちと、ガッカリ。

キッザニアの攻略法

あまり事前に調べることなく、なんとなく臨んでしまい、人気アクティビティは体験できませんでしたが、それでも、どれもこれも本格的でけっこう楽しめました。

予約は、ひとつだけしかできませんので、あんまりあれこれ計画を練るよりも、いきあたりばったり、タイミングの合うときに飛び込めるお仕事を体験していくのが、いいと思います。

予約状況なんてわかりませんし、数が多すぎて、どうせ1日じゃとても全部は回れません。

あえていうならば、ガソリンスタンドの店員とかピザ屋さんとか、いずれ大きくなったとき実際にアルバイトできるようなのより、裁判長だとか、パイロットだとか、敷居の高いのから狙っていくのがいいんじゃないかと思いました。私は。個人的に。

何度も通って、コンプリートを目指すのなら、どれからでもいいと思いますが、官公庁系お仕事がわりと空いていて狙い目です。

 

攻略ってほどでもないですが、キッザニアを回る時は、最初に銀行(三井住友)の窓口で口座開設して、お財布をもらってから動き始めるのがいいんじゃないかと思います。

口座開設体験の子供には新鮮ですし、自分のお財布を持つっていうのも、幼児には刺激的。(もちろんキッザニア専用通貨です。)

それと、親は、基本的にアクティビティに参加できず、子供が職業体験中は、ガラス越しやモニター越しに見ているだけになりますので、過ごし方は考えときましょう。(参加できるのもあります。)

我が子の活躍をじーっと見ているのもいいですが、けっこうヒマだったりします。

ある程度、自分で動ける年齢の子なら、ほっといて保護者用のラウンジで本でも読んで待っていてもいいかもしれませんが、幼児だと、心配なので、外から見ていることが多いでしょう。座れなかったりして、けっこう疲れます。

窓越しに写真を撮るなら、望遠が効くカメラがオススメ。屋内なのでそんなに明るくないですが、フラッシュはよろしくないので、それなりの高性能のカメラが良いです。

スタッフのカメラマンが記念撮影してくれていますが、一枚1400円とか1700円とか、けっこう高いです。参加プログラムすべての写真を買っていたら、もういっかい入れるくらいの金額になりますね。

キッザニアのランチ

ランチは、本物のピザ屋さんとかあるんですけど、食っている時間がもったいないと思います。軽い食べ物を持ち込んで、アクティビティの待ち時間にサササッと、食べるのが良いんじゃないでしょうか。

終わってから、ららぽーとのフードコートでゆっくり感想など語り合いながらお食事するのがいいと思います。

キッザニア体験記

うちの子の体験できた職業について、軽くご紹介しておきます。ネタバレになるかもしれませんけど、バレたところで面白さに影響はないと思いますんで。

先に書きましたが、食べ物系人気アクティビティはできませんでした。うちの子ができたのは、裁判長と、パイロットと、開腹手術の執刀医と、ビューティーサロンのお客さんと、FM802のDJです。

裁判長の体験

消防車で走り回れる消防署体験を除いて、どうも官公庁系は人気薄のようです。警察署、裁判所、大使館など、なかなかおもしろそうなパビリオンはたくさんありますので穴場ですね。

うちの子が選んだのが、裁判所でした。

模擬法廷で子どもたちが、裁判長、裁判官、検事と弁護士、証人、原告人と被告人の役を体験できます。

大人になってからでも原告とか被告は体験できるかもしれませんけど、裁判長なんてなかなか難しいと思いますので、模擬体験でもやっておけるって、素敵なことですよ。

なお、このパビリオンは保護者も傍聴人として参加できます。

それぞれの役は、スタッフのお姉さんが、希望を聞くんですけど、うちの子は、まっさきに手を上げて、裁判長になっておりました。裁判長ってなんなのか、わかってんのかいな、というかんじですけど、こういう時は積極性が大事です。もじもじしていると、被告人にされてしまうかも。(この時はスタッフの方が被告人役でした。)

ちびっこが多いので、台本棒読みの感は否めませんが、一生懸命やっている様子が微笑ましいです。

このときの裁判での事件は、お菓子作り体験でお菓子を作ったAさんが、トイレに行っている間にBくんにお菓子を預けたら、Bくんがお菓子を全部食べちゃった、さて、どうしてくれる、という事件でありました。

Aさんは、ちょっとくらいなら食べてもいいよ、といったつもりが、Bくんは全部食べてもいいよ、と解釈したというのがポイントです。

証人の発言がまた面白く、Aさんはお菓子作りにそれほど情熱的でなかったとか、Bくんは日頃から素行が悪いとか、聞く者の心証に影響するようなことを言うのです。(実際はもっと子供らしい表現です。台本通りなんですけど。)

で、判決の案が3パターン。

1,Bくんが自分でお菓子を作って、Aさんにあげる。

2,Bくんが30キッゾ(キッザニアの通貨単位)を、Aさんに払う。

3,AさんとBくんがお互いにごめんなさいと謝る。

ここからは、実際の裁判とは違ってきますけど、参加者がそれぞれ、どの案がいいか理由を添えて述べます。で、多数決で決めます。同数の場合は裁判長が賛成した案を採用。

裁判長たるうちの娘は、1番を推したのですが、他のみなさんが、3番の「お互いに謝る」を推したもので、多数決で3番になってしまいました。

皆の意見を聞いた後、最終の決を取る段階でも、うちの子は、意見を曲げずに1番を推していましたが、決まってしまったら仕方なく、3番の判決を不満げに述べておりました。

なかなかおもしろい体験ですなあー。

実は私も娘と同じ、1番推しでした。

傍聴人には意見を述べるチャンスは与えられなかったんですけど、もし、機会があったなら、理論整然としゃべって、他のメンバーの意見を変えさせてやったと思います。

3番の「お互いに謝る」なんてのは、一番やってはいけない安易な妥協案でありまして、上っ面でゴメンナサイというばかりで、不満やしこりが残ったままになりましょう。

2番の「金銭で解決」は、現実世界ではこれが多いでしょうが、被害者側は額が少ないと不満でしょうし、被告側は、過分に払わされたと不満でしょう。遺恨が残ったままになります。そもそも罪を認めたわけじゃないんですから。

で、1番です。現実世界では、この判決はないでしょうけど、子供の裁判なら、これがベストじゃないでしょうかねー。同じ体験を追随することで、被告人は、相手の気持もわかりましょうし、原告人も、ようやってくれたなと、赦しの気持ちが出てくることでありましょう。

うちの子がそこまで考えていたとは思えませんが、「パパもおんなじ意見やったで!」と言ってあげたことで、満足そうにしていました。

裁判所体験、なかなか有意義です。

パイロットの体験

パイロットは、意外とすんなり体験できて予想外でした。もっとも人気アクティビティだと私は思ってたんですけど。

提供はANAです。本物の飛行機の機体をぶつ切りにして、体験施設にしているらしいです。

男の子はパイロット、女の子はキャビンアテンダントを希望するらしいですが、うちの娘はなぜかパイロット志望。パイロットになると、フライトシミュレーションを操作できます。

これは見ていて、親の私もやりたくなりました。ジェットエンジンの音とか、ランディング時の逆噴射の音とか、すごいリアルなんですよ。

時間帯によって、スタッフの説明がすべて英語になるんですけど、ちょうどその時間でした。うちの子は、インターナショナル保育園に通ってますので、英語は大得意。

かなり楽しめたと思います。

ビューティーサロン体験

資生堂協賛です。

うちの子は、お店の人じゃなくて、お客様希望。

うう、職業体験だっていうのに。

メイキャップとか、ネイルを綺麗に塗ってもらって、ご満悦でした。おしゃれしたいんですね。6歳のくせに。

外科医体験

これまた、まっさきに手を上げたのか、開腹手術の執刀医です。

ドクターXを日ごろ熱心に見ていて、決め台詞は「私、失敗しないので。」。

このパビリオンは、保護者はモニター越しに見物できます。

声は聞こえないんですが、「メス!」とか言っているのかな、と思うと、面白いです。

「私、失敗しないので。」と言ってたら、もっと笑えるんですが。

写真はモニター画像です。お腹をパカっと、開いて内蔵を取り替えているところ。

ラジオ番組のDJ体験

終わりの時間も迫ってきて、最後に選んだのがこちら。提供はFM802です。

テレビ収録体験もしたかったんですが、人数があぶれまして、ラジオで我慢。

でも、これもいい体験でしたね。

保護者は参加できませんが、生放送で、スタジオの外でも子供たちのおしゃべりを聞くことができます。

収録したCDをいただけますので、家に帰ってからも聞いて笑えます。

実は親の私は、ローカルラジオ番組のゲストで出演したことがありまして、ガラス越しの手振りのキューサインとか、ヘッドホンで聞くジングルとか、思い出して感慨深かったです。

お給料がもらえますが現実の厳しさも模擬体験できます

キッザニアでの職業体験では、なんと、お給料ももらえます。

キッゾという単位の通貨で、即日払いなんです。

結構なお札が財布に貯まりましたもので、最後に、意気揚々と百貨店にお買い物に行きました。(ちなみに高島屋です。)

くまちゃんのヌイグルミが気に入りまして、有り金はたいて買おうとしたら、なんとっ!

ぜんぜん足りません…。

置いてある商品のほとんどが、1日の体験就労で稼いだお金じゃ足りないんです。

いやっほー!

労働の大変さを思い知れ、子どもたち。

あれもこれも、気軽に「買ってー!」と言うなかれ。

どれだけ大変な思いで親がお金を稼いでいるのか、それを子どもたちは、パッパカパッパカ使っているのか。(ついでに奥様たちも。)

いや、キッザニア、よくできています。

職業体験を通じて、世の中の仕事を知るとともに、経済の流れも知ることもできましょう。お金を賢く使う習慣も身につくことができると思います。

そして、お買い物をしたけりゃ、また来てもっと働けってことで、キッザニアもリピート客を確保。

 

でも、そのあと、ららぽーとで、妖怪ウオッチのヌイグルミ買ってーとねだってくるところを見ると、まだまだ修行が足りないですね。

キッザニア甲子園へのアクセス

大阪方面からでしたら、阪神高速湾岸線鳴尾浜出口より、10分くらいですかね。

駐車場は、ららぽーと甲子園の駐車場になります。7時間無料。

9:30以降は、道の向かい側の駐車場もオープンになります。

電車の場合は、阪神電車「甲子園」駅下車、「東改札口」から徒歩14分です。

住所:兵庫県西宮市甲子園八番町1-100 ららぽーと甲子園

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