特発性血小板減少性紫斑病と漢方

特発性血小板減少性紫斑病

特発性血小板減少性紫斑病の治療の経過」のつづきです。

半年もかかってようやく病名がわかってきたところで、グーグル検索してみました。

難病情報センターとか、医療機関、ウィキペディアの情報は、病院でさんざん聞いた内容と同じですので、さらっと読み飛ばし。

ヤフー知恵袋に何か情報はないかと思ったら、トンチンカン質問や身勝手質問に、知ったかぶり回答とドヤ顔回答が入っており、参考にならんなあーという印象。

何か毛色の変わったマトモなサイトはないものかと思ったら、漢方薬局のホームページがありました。

オルゴール療法のサイトも見つけましたけど、とりあえずは漢方を。

目次

漢方は病名で処方するわけでない

特発性血小板減少性紫斑病でヒットしましたが、橋本病とか膠原病とかの患者さんが多いような、そんな漢方薬局のようです。

住所は、阿倍野。大阪です。うちから近い!

北海道や九州からも患者は来られるとのことで、とりあえずメールで問い合わせしてみました。

今までの経過をざっと書いて送ったところ、その日のうちにお返事が。

「漢方薬は病名だけでなく、お一人お一人の体質や症状に合わせて処方しております。」

相談しに来てください、とのことで、電話で予約を入れて、妻も病院に一時帰宅を申請して一緒に相談しに行きました。

行きましたのは、漢方誠芳園薬局という薬局です。駅前とか、病院の横じゃない、わりと落ち着いた住宅街の中にありました。

入ってみると他にお客さんはなし。

午後は、完全予約制の相談タイムになっているみたいです。

奥の方の相談室に通されまして、お茶が出てきて、わりと年配の先生と約一時間お話をしました。

店構え同様、落ち着いて上品な感じの先生です。

病院のカンファレンスルームに、何人も医者やら看護師やら並んで、ピコピコ電話もかかってきたりする、せわしい雰囲気とはずいぶん違った感じ。

「漢方に行くと言ったら、大学病院はいい顔しなかったんじゃないですか?」と聞かれました。

病院は漢方を敵対視しているところが多いみたいです。(うちの妻の担当の先生は、あっさり認めてくれましたけど。)

漢方も、西洋医学を敵対視しているところが多いみたいですが、この誠芳園薬局ではそんなことはなくて、病院からのデータも参考にされます。

ステロイド治療をやめろということもないようです。(自分の意思でやめる患者さんはいるそうですが。)

その上で、西洋医学のこだわりみたいなものによる弊害、検査することもないのにする検査、検査するべきなのにしない検査のことなどのお話もあり、ずいぶん興味深かったです。

脾臓摘出や免疫抑制剤は、一時的な効果しか期待できず副作用が強いと、否定的なニュアンスでありました。

自己免疫疾患とかそんなかんじの患者さんは、何千人と来られ(小さな大学病院より多いかも?)、その中で特発性血小板減少性紫斑病の人は少ないのですが、という話でしたが、十何人かの漢方処方後の経過のデータを見せてくれました。

病歴30年、血小板が1000とか2000まで下がった状態で来られた患者さんが、1年で10万まで増えて日常生活に戻れたケースや、良くなったり悪くなったり、あまり芳しくなかった子供のケースなど、いろいろ。

しかし、おおむね効果は出ているようで、期待が持てる話に思えます。

1時間のお話の後、どうされますか? と聞かれましたけど、どうもこうも、その気できてますもんで、漢方薬の処方をお願いしました。

ウィーンガチャガチャと、なんだかお薬を作る音がして、概ね10分ほどでできあがり。

4週間分の漢方の粉薬と、茸嘉(じょうか)という免疫作用のあるサプリメントをいただきました。

漢方薬は煎じ薬も選べるんですが、入院中に煎じ薬は作りにくいので粉薬にしました。

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合計33,800円。

健康保険は効きません。これが毎月続くのは、なかなかキツイです。

病院なら難病指定で、治療費タダなんですけど、治らないタダの治療より、効果のある(と期待する)薬にお金を使おうと思ったのでありました。

医療費控除はできるのかなあ。今度行った時に聞いてみます。

特発性血小板減少性紫斑病 無料の処方

もうふたつ処方されたものがありました。

まずは、睡眠時間です。午後10時から午前2時を挟んで寝るようにと。

その時間帯が人間の脳や体が回復していくそうで、何をさておいても、10時には寝ておくようにとのこと。早起きは2時以降なら、いくら早くてもいいってことでした。

もうひとつは、常にごきげんさんでいるように。ストレスがアカンということでした。

このふたつは、別に病気じゃない人でも、健康に生きていくためには効果的だと思います。

>>つづき→西洋医学と東洋医学と保険医療

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